さあ、自由かつ冒険的な極上旅で「青春」を取り戻そうよ!

海外ひとり旅にどっぷりハマる理由
室橋 裕和 プロフィール

シニアの特権は、時間をたっぷり持っていることだ。せっかくだから「月単位」で、日本を離れて旅してはどうだろう。

ツアーのように限られた日数ではなく、1ヵ月、2ヵ月、ときには年をまたぐような旅ができるチャンスが巡ってきた。若かりしころ、汗を流して一生懸命に働き、家族を養い、そしてようやくさまざまな責務と時間に追われる日々から解放されたなら、思いっきり羽を伸ばしても誰も責めはしない。

いまの時代、途上国でもインフラが発達しつつあり、航空券は手ごろな値段になり、ツアーに頼らずとも、ネットの普及で世界は一気に旅しやすくなった。地球のどこへでも、思い立ったらすぐに出かけることのできる世の中だ。

 

こういうルートもありなのか!

それでは、実際に旅するにあたって、世界のどこに注目すべきなのだろうか。どこがシニアにとって旅しやすく、また思い出深い場所になるのか──。

『おとなの青春旅行』の第1部ではその観点から、旅慣れた私たちが自信を持ってお勧めするモデルコースを15種類、取り上げた。どれも既存のツアーではほぼ商品化されていない、個性的なルートであり、他書ではほとんど扱われてこなかった楽しみ方が詰まっている。

それぞれのモデルコースをなぞってゆけば、どんなペースで、どう旅をしていけば、シニア世代が満足できるのかがよくわかるはずである。

アジアでは豊かな食文化を訪ねて、シンガポールからタイへと、マレー半島を北上していく。中国では、奥深い四大料理の世界を分かつ大河に思いを馳せる。

他方、団塊の世代が味わった苦い青春の面影を探しに、ベトナムを歩く旅。働き盛りのころに迎えた東西冷戦の終結。独立を求めて人間の鎖をつないだバルト三国はいまどうなっているのか。壁が崩壊したベルリンに、かつての東西ドイツの面影はあるのだろうか。

世界遺産や美食が楽しみなヨーロッパでは、あえて自由なスタイルで旅を描いた。北欧を船で渡っていく。フランスではシャンパンの聖地を訪ね、イタリアでは世界遺産のモザイク画をテーマに古都を訪ね歩く。

実際の旅ルート図も満載!
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まだまだハードな旅となるインドや、厳しい気候風土のチベット、日本人の個人旅行者はごく少数のウズベキスタンも、シニアのひとり旅は十分に可能だ。

『おとなの青春旅行』は、「こういう旅、こういうルートもありなのか!」と、楽しみながら想像を働かせるきっかけとなるに違いない。自由な発想で、どんどん歩いていける時代なのだから、実際のルートは自分の好きなように決めて、あなただけの旅をつくっていこう。

まず、地図を開いてみる。興味のある国や街、かつて憧れた場所、若いころに見た映画の舞台……そんなポイントを結んでいけばいい。

そこで第2部では、実際の旅に役立つノウハウをまとめた。「シニアがどのように自由に海外を旅するか?」という点に着目して、事前準備から日程の組み方、航空券の購入方法、インターネットの活用術、現地での過ごし方、体調管理まで紹介している。

これを読めば、ツアーや出張でしか海外に行ったことがなくても、あるいは海外経験がまったくなくても、海外個人旅行のやりかたが見えてくることは間違いない。

もう一度巡ってきた青春。ようやく手にした豊かな時間をぜいたくに使って、ゆとりに満ち溢れた、ツアーでは味わえないおとなの青春旅行に出てみようではないか。


『おとなの青春旅行』目次

はじめに
第1部 極上の「海外ひとり旅」15選

第1章 アジアの美食を求めて
イスラムと中国が溶けあった海峡料理を──マレーシア・マラッカからシンガポールへ (下川裕治) 
マレー半島を北上して「おらがカレー」を──シンガポールからタイ・バンコクへ (室橋裕和)
庶民の食堂で中華四大料理を── 中国・北京から香港へ (下川裕治)

第2章 アジアの歴史を訪ねて
戦地で思う、遠き反戦運動の日々──ベトナム・ホーチミンシティからハノイへ (下川裕治)
標高5000m、天空をゆく── 中国・青蔵鉄道 (下川裕治)
仏教・ヒンドゥー教の聖地巡礼──インドのガンジス河からヒマラヤのふところへ (室橋裕和)

第3章 「通」もうなる旅路
憧れの「ジャズ」の門戸を叩く──アメリカ・ニューヨークからニューオーリンズへ (小神野真弘)
シルクロードの古都に往時の息吹が残る──ウズベキスタン・ヒヴァからサマルカンドへ (室橋裕和)
インドシナ半島を陸路でぐるり一周──タイ、ラオス、ベトナム、カンボジア (室橋裕和)

第4章 ヨーロッパの歴史を訪ねて
世界遺産のモザイク芸術をこの目で──イタリア・ローマからヴェネツィアへ (田島麻美)
東西分断時の面影と歴史が香る街並みを歩く──ドイツ・ベルリン (荒巻香織)
激動の歴史の舞台・バルト三国をバスで縦断する──エストニア・ラトビア・リトアニア (Sanna)

第5章 ヨーロッパに酔いしれる
幸せな気持ちにさせる魔法のワインを──フランス・シャンパーニュ地方 (谷 素子)
パブをはしごして、青春のビールを──イギリス・ロンドン (津久井英明)
バルト海のローカル定期船に揺られながら──ドイツからスウェーデン、デンマークへ (久保田由希)

第2部 失敗しない「おとなの旅行術」100
1 旅の必要書類とお金を用意する
2 日程の組み方と飛行機に乗るまで
3 旅には何を持っていくのが正しいか
4 ネット環境のメリットとデメリットを考える
5 いざ出発! 旅先に溶けこむテクニック
6 「宿」と「食」を充実させよう
7 長距離移動の負担を減らすには?
8 シニアならではの旅行術
9 旅する土地により深く入っていくヒント
10 トラブル&健康管理の裏ワザ

おわりに

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