いま、子育てママたちが「ママ友よりも育児ブログ」を頼りにする理由

その方が、話が早いんだ
現代ビジネス編集部 プロフィール

子育ての情報は「スマホで検索」から入る時代

なぜ、育児ブログはここまで人気を集めているのか。『家族難民』などの著書がある社会学者の山田昌弘氏は、「母親と子育てを取り巻く環境の変化が大きい」と指摘する。

「年長者や子育ての経験者であるご近所さんが、新米の母親に子育てのノウハウを伝授していた“井戸端会議”の時代がありました。そこから、たまごクラブ&ひよこクラブに代表される育児雑誌とママ友から、子育て情報を得る時代を経て、現在はスマホで子育て情報を得る時代になったといえます。

今の母親世代は、子どものころからネットに親しんでいた第1世代です。個人個人のバックグラウンドが違うために、リアルな人間関係は気を遣うものですが、ネット世代はそういった気を遣うことが得意ではない。地域社会で気を遣うぐらいなら、『ネットで検索したほうが気楽』と感じます。若い母親がネットに頼るあまりに、地域社会が子育てにおいて、あまり機能していないともいえる」

 

実際に、1歳の女児の母で、都内に住む育児休暇中のAさん(30歳)も、出産後に地域社会でママ友づくりをうまくできなかったという。

「近所ということは、失敗できないというプレッシャーも大きい。人間関係が悪くなっても、そんな簡単に引っ越せないじゃないですか。勇気を出して児童館に行っても、もともとのコミュニケーションスキルが高くないと、ママ友を作るのは難しい。そもそも、子どもがいるという共通点だけで、なぜご近所に友達を作らなければならないのか。友人くらい自分で気の合う人を選びたいという思いもあります」

そんな彼女を救ったのが、ナナイロペリカンのブログだった。

「私も夫も、両親は離れて暮らしていましたから、育児を相談できる人はいませんでした。いろいろ育児本などを見ましたが、知識は得られても、悩みに共有をしたり、愚痴をこぼしたりはできません。そもそも、子供がご飯を食べないときイライラしてしまう私の気持ちや、夜泣きを繰り返す子供を思わず叩いてしまいそうになる私の気持ちは普通なのかどうか、育児本には書いてありませんよね。

でも、ナナイロさんのブログには、実際に育児に悩む母の姿がありました。その姿に共感することもできたし、コメント欄では同じような悩みを持つお母さんたちに悩みを相談することもできました」