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「 おむつは下水に流せません」… ではどうしたらいいの?

間違えて洗濯してしまった悲劇の対処法

痛恨 おむつを洗濯してしまった…!

おむつをうっかり洗ってしまって、洗濯機の中が吸収ポリマー(以下、ポリマー)だらけ……。

子育てや介護を経験された方なら、一度はこうした経験があるのではないでしょうか。洗濯槽にこびりついた細かいポリマーを一つ一つ取り除く……気が滅入ると思います。

インターネットで「“おむつ” “洗濯” “対処法”」と検索してみると、裏技として「塩を入れればポリマーが溶けて下水に流すことができる」という趣旨の記事をいくつか目にします。

塩を入れて流せばいいのならば簡単です。ですが、はたしてそれは正しい対処法なのでしょうか?

残念ながら、この方法は排水溝を詰まらせてしまう危険があります。マンションのような集合住宅であれば、詰まった排水溝から水が床にあふれ出し、下の階にまで被害が及ぶおそれがあります。

面倒ですが、地道にポリマーを取り除くことがおむつメーカーも推奨する方法なのです。

どんな対処方法がある?

おむつを洗濯してしまった後は、洗濯槽のなかに紙のようなものやゼリー状のものがこびりついてしまっています。

ゼリー状のものは尿を吸収するポリマーです。これらは洗濯槽を掃除するときに直接肌に触れても心配はいりません。

まずは、くず取りネットにたまったポリマーをとり除き、洗濯槽の中はティッシュぺーパーなどでよく拭き取ってください。

一度で取りきれない場合は、もう一度水をためてポリマーを浮かせてから、すすいでください。

なぜ「洗濯槽に塩」が危険なのか?

そうはいっても、塩を入れて解決するのであれば、本当に楽になります。どうしてこの方法が危険なのか、簡単な実験を交えて紹介したいと思います。

●用意するもの
・おむつ1枚 (今回は、子供用パンツタイプ、Lサイズを使用)
・500mlビーカー(500ml程度の液体が入る容器で代用可能)
・色水400cc(水道水に青色の食紅をまぜたもの)
・塩20グラム

●手順1
空のビーカーに、おむつ1枚をバラバラにしてから投入。
※ ポリマーの様子を見やすくするため、吸収に関わる部分のみを入れています。

オムツ1枚分のポリマー
  おむつ1枚分の吸収部分を投入した後のビーカーの様子

●手順2
色水400mlを加えて、1分間かき混ぜる(うっかりおむつを洗濯してしまった状態を想定)。

オムツ洗濯後
  色水を入れて1分後の様子

⇒ポリマーが色水を吸収して膨らんでいます(写真a)。ゼリーのような状態になっており、逆さにしても色水はもれません(写真b)。