絶景が呼んでいる! 山歩きを楽しむための食・歩き方・プランニング

保存版 下山後にバテない科学的登山術
ブルーバックス編集部 プロフィール

仲間と楽しく登るコツとは

グループ登山では、体力のある人を先にして、体力のない人を後にすると、体力のない人がオーバーペースになり、疲労しやすくなります。

さらに、体力のある人が先に行くと、体力のある人が早く休憩地点に着いて、後から来る人をゆっくり待つことができます。そうすると、体力のない人は後から来ることになるため、限られた休憩時間が少なくなってしまいます。つまり、体力のない人の方が、体力のある人より休息時間が短くなって、さらに疲労しやすくなってしまいます。

こうした事態を避けるために、最も体力の低い人(あるいは2番目くらいに体力の低い人)を先頭にして、もっとも体力のあると思われる人を最後尾にするような一列縦隊の登山をします。

メンバーの間に顕著な体力差がない場合は、上記の歩行方法がいいでしょう。顕著な体力差がある場合は、一緒に登山をすることの是非そのものを検討することも必要です。

そのうえで、それでも一緒に登る、という場合は、体力のない人に合わせて、登山計画そのもの(時間の配分、必要な装備重量、そこから考えたコース選定など)を見直すことが大事です。

【写真】体力の低い人、ない人にあわせるグループの場合、体力の低い人、ない人にあわせるようにする photo by iStocks

以上、運動生理学に基づいた科学的登山術から、疲れにくい、たまりにくい、残りにくいポイントをご紹介しました。ぜひ、安全第一で、思い切り自然を楽しんで来て欲しいと思います。

【写真】上高地の風景上高地の風景 photo by iStock
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山に登る前に読む本

【書影】1877山に登る前に読む本

能勢 博 著

たとえば、ある山に登ろう、と決心したとき、体力はどれくらい必要で、水と食料はどれくらい持って行けばいいのか。さらに、山の気温はどれくらいで、衣服はどれほど持って行けばいいのか。食料、水はどうか。これらを余分に持って行きたくなるが、荷物が重くなると登山どころではなくなってしまう。
このような問いに答えるべく、登山というスポーツを環境・運動生理学の立場から科学的に解説したロングセラー!

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