「ノープラ生活」1週間にチャレンジしてみた

けっこう大変な挑戦の末にわかったこと
高知尾 理 プロフィール

今回、プラスチックのゴミがどのくらいの量になるかを見きわめるため、捨てずに貯めておきました。それらを1リットルの瓶に詰め込んだものが下の写真です。

〈1週間で出たプラスチックゴミ〉
・カップライスを包む透明フィルム
・透明ポリ袋×4
・エコパック×2
・米袋(ポリ袋)
・外食時に使ったおしぼりの外装ポリ袋
・焼き肉の試食で使ったプラ容器

試食用のプラ容器が輝いていますネ!

ちなみに『ゼロ・ウェイスト・ホーム』という本の著者であるベア・ジョンソンさん一家は、4人家族にもかかわらず、1年でこのビン一杯分のゴミしか出なかったそうです。そのことが、いかにすごいかわかります。

ノープラ生活と意気込んだ割には、あまり自慢できる結果にはなりませんでした。

ノープラできなくても私たちにできること

また、この記事では触れられていないプラスチックも存在します。

例えば、今回の1週間のチャレンジでは、シャンプー、歯ブラシ、ティッシュ、トイレットペーパーなどの補充は必要なかったために、包装ごみは出ませんでした。さらに、生ごみを出す際にストックしていたポリ袋を使いましたが、こちらも含めていません。

今回わかったことは、プラスチックを日々大量に使っていることを改めて実感したとともに、意識していなくても多大な恩恵にあずかっていることです。おしぼりや試食など、意識せずに使っている包装容器が想像以上にあったことは本当に驚きでした。

これらのプラスチックの使用を直ちにゼロにすることは困難です。また、プラスチックを避けることにだけに注意した結果、普段より缶ゴミや紙ごみが増えて、その環境影響がプラスチックを使っていた時より多くなってしまっては元も子もありません。

ただ、何かを購入したり消費したりするときにその中身だけではなくその容器のことにもちょっとだけ考えを巡らし、どうやったらその容器ができるだけ長生きして役に立ち続けられるかを考えることはできます。

最近では、繰り返し使えるラップや、付け替え可能な歯ブラシなども売られています。使わなくなったものを欲しい人に譲ったり、処分するにしてもきちんとリサイクルされるように分別をしてリサイクル作業の負荷を減らしたりすることも、日常生活では大切です。

現在、廃プラスチックの削減に向けて各国で取り組みが始まっています。

欧州連合(EU)では2018年5月28日、海の汚染の影響を懸念し、ストローなどの一度きりしか使わないプラスチック製品を禁止する法案を策定しました。

他にもアメリカのシアトルでは7月1日に飲食店での使い捨てのプラスチックストローやカトラリーの提供が禁止されました。また同日にはオーストラリアで使い捨てレジ袋の提供が禁止されています。

企業の取り組みとしては最近、マクドナルドとスターバックスがストローの廃止を宣言したことが話題になりました。

オランダやイギリスでは、使い捨ての包装容器を使わずに購入できるスタイルのお店も増えはじめてきています。

また、デポジットと言って、容器に入った商品を購入するときに容器の預託金を支払い、それをスーパーマーケットなどの回収BOXに返却した際に預託金が戻ってくる制度もありますが、まだまだ日本では普及していません。

プラスチックが海岸を埋め尽くすことも。インドネシアにて撮影
Photo by Getty Images

今後、どんな仕組みがあれば楽しく快適にノープラ生活、改めノーディスポーザル(廃棄しない)プラ生活を実行することができるでしょうか。

今回、チャレンジしてみたからこそわかったことが多くありました。
ノープラ1週間トライアル。皆さんも試してみませんか?

ただし盛夏を迎えるこの時期、熱中症や食中毒のリスクを上げる無理だけはなさらぬよう。

みなさんの結果報告をお待ちしています(よろしければ、日本科学未来館「科学コミュニケーターブログ」のコメント欄へどうぞ)。