深層レポート「天皇陛下が脳貧血で倒れた夜」に起きたこと

学習院の同窓会の後に…
現代ビジネス編集部 プロフィール

ご静養は長引かせたくない

「陛下のご症状は、宮内庁の発表よりも重いのではないか」と証言するのは、宮内庁から委嘱される医師だ。

「宮内庁も懸念しているように、心配なのは脳梗塞、つまり脳にごく小さな血栓が詰まった可能性です。精密検査を行ったうえで、しばらくは安静にしていただく必要があります。高齢者の極小脳血栓は珍しいことではありません。50代や60代の若い方でも発症することがありますから、80代となりますとなおさらです。

陛下には抗血栓薬、ビタミン剤、ミネラルなどが点滴で投与されています。もうひとつ、お歳を考えると注意が必要なのは、寝た状態が長引く場合、脚の筋肉が衰えてしまうおそれです」

 

天皇が自ら希望した「生前退位」の期日は2019年4月末、まる9カ月後に定められている。ある宮内庁幹部は、こんな心配を口にした。

「いま腐心しているのは、陛下のご静養をあまり長引かせないことです。陛下ご自身がもっとも考え抜かれた『象徴天皇』のあり方とは、『退位するその日まで、国民と向き合う姿を保持することが務めである』というもの。退位されるその日も、車椅子ではなく自らの足で歩かなければならないと、陛下はお考えだからです」

平成の終わりは、時代の区切りであるだけでなく、天皇皇后にとって、人生の大きな転換点となる。その日を万全の体調で心安く迎えていただくためにも、いまはただ、快復を願いたい。