どう調べたら、そうなるの?内閣支持率のフシギな仕組み

いつの間にか回復中
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何を評価したのか

実際、安倍総理にとっては願ってもないタイミングでの支持率回復だ。当人悲願の「3選」や、ひいては来年の参院選にも見通しが立つためだ。

「7月の閉会まで、働き方改革など重要法案の採決が残っているけど、そこまではスムーズにいくとの見方が党内で強い。

9月の総裁選に関しても、支持率が過半数を超えたことで無派閥の議員や党内の反安倍分子まで手のひら返して安倍総理の支援に回りだしている」(自民党衆議院議員)

 

喫緊の課題に、なにひとつとして解決策を出していないにもかかわらず、安倍政権は息を吹き返している。ここで、我々の実感とは少し離れた結果を出した世論調査の内実について考えてみよう。

低迷していた支持率が突如回復したのは、2つの大きな理由がある。

ひとつ目は、外交だ。6月の世論調査で特徴的なのは、米朝首脳会談について「評価する」と回答した人が55%と、ほかの設問に比べて高かったことだ。日経では支持する理由でいちばん多かったのが「国際感覚がある」という回答だった。

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「3月の調査で内閣を支持する理由としていちばん多かったのは『安定感がある』でした。今回の調査で『国際感覚がある』となったのは、米朝会談によって北朝鮮による核のリスクが軽減されたという楽観視によるものだと考えられます。

これを安倍外交の成果だと感じた人が支持に回った、ということでしょう」(明治大学政治経済学部教授の井田正道氏)

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