あえてブサイクをセンター起用「MOMOLAND」成功の新法則

女芸人ばりに体張り整形もぶっちゃけ
桑畑 優香 プロフィール

50回オーディションに落ちるも…

そもそもMOMOLANDのセンターはジュイではなく、ナンシーだった。ナンシーはアメリカ人の父を持つ、米韓ミックス。エキゾチックな顔立ちと抜群のプロポーション。幼いころからミュージカルや子供向け番組に出演してきた知名度も兼ね備えた、いわばサラブレッド的エリートだ。

対して、ジュイの芸能界デビューまでの道のりは、苦難の連続。それを乗り越えたのが、持ち前の積極性だった。

小学生の時、BIGBANGの『HARU HARU』を聞いて「マジですごい!」と胸の高まりを押さえられず歌手を志し、中学1年生の時からど田舎の実家から往復4時間かけてソウルまで歌のレッスンに通い続けた。だが、約50回オーディションを受けるも、パスしたのは1~2回のみ。

めげずに受け続けた原動力について、ジュイは韓国の京郷新聞のインタビューでこう明かしている。

「いつか絶対ステージに立てると信じていました。挫折しても落ち込まず、ポジティブに考えるんです。落ちたのは、さらに大きなチャンスが待っているからだ、って」

チャンスの神様は意外なところからやってきた。きっかけは高校生になってから始めたインスタグラム。ジュイの写真を見た芸能事務所から、次々とオファーが舞い込んだのだ。アップしたのは、目を大きくしたり、肌をきれいに仕上げたりの、いわゆる「盛った」写真だった。

ジュイのデビュー前の「盛った」自撮り

「コーディネイトや遊びに行った場所を載せたら、いいね!がたくさんついたんです。ダンスをしている写真や、顔の比率を調節した写真もたくさんアップしました。どうして有名になったのかわからないけど……生まれつきの才能かな(笑)」

現在の事務所に所属したのも、インスタグラムが契機となった。「デビューのための戦略ではなかった」と否定するが、セルフ・プロデュースが掴んだ勝利といえるだろう。

女芸人ばりのハイテンションダンス

ジュイは、サバイバルオーディション番組『MOMOLANDを探して』でメンバーに選ばれ、2016年11月、ミニアルバム『Welcome to MOMOLAND』でデビュー。だが、2017年4月にリリースされた『Wonderful Love』のミュージックビデオまでは、韓国のガールズグループにありがちな制服やチアリーダー風の衣裳で端の方で歌い踊る、平凡でかわいらしいメンバーという印象だった。

個性を打ち出し勝負に出たのは、2017年6月2日の音楽番組『Music Bank』(KBS)でお披露目された『Wonderful Love』をダンサブルに編曲したEDMバージョン。間奏で突如センターに立ったジュイは、微妙な笑顔でカメラに小さく手を振った直後、金髪のツインテールをぶんぶん振り乱し、口を開いた恍惚の表情でキレキレのダンスを披露。

わずか10秒前後とはいえ、韓国のガールズグループにあるまじきダンス姿は、即座にネットで話題になった。そのほとんどが「カメラマンもビックリ仰天」など、彼女の外見を卑下する内容だった。