真ん中がジュイ。今年3月には、オーガニックコスメブランド「BAKER7」のモデルにも抜擢され、「ブサイクなジュイがキレイと認められた」と話題を呼んだ

あえてブサイクをセンター起用「MOMOLAND」成功の新法則

女芸人ばりに体張り整形もぶっちゃけ

欅坂46の平手友梨奈しかり、TWICEのナヨンしかり。ガールズグループのセンターといえば、最強ポジション。「クール」「清楚」など集合体の代名詞となるイメージをまとう、美少女が担当するのが定石だ。ところが韓国で今、異例のセンターがブレイクしている。枕詞に「ブサイク」がつく、MOMOLANDのジュイがその人だ。

韓国といえば、美を重視する、言わずと知れた整形大国。なぜ今、「ブサイク」がセンターを担当するアイドルグループが人気なのか。ジュイのデビュー前からブレイクまでの軌跡を辿ると、ある法則が見えてきた。

3rdミニアルバム『GREAT』フォトティザーのジュイ(MOMOLAND公式インスタグラムより)

「ブサイク」でもセンター抜擢されたワケ

隙間もないくらいの超満員の立ち見客。赤坂BLITZは、熱気で、ヒートアップしていた。6月17日に開催された『MERRY LAND SEASON 1』。大阪、東京で計3回開催され、約5万人を集めたMOMOLAND日本初のファンミーティングの千秋楽だ。 

ライブ開始直前に、メンバーの顔写真付きの手作り名札をつけていた女子高生3人組にMOMOLANDの魅力について尋ねると、「元気で、かわいくて、面白い。クラスにいたら一緒に遊びたいタイプの女の子たち」と教えてくれた。「きれいでカッコいいけど“高嶺の花子さん”のTWICEとは対照的な存在」という。

 

ミヒャエル・エンデのファンタジー小説『モモ』の主人公「MOMO」と、楽しい遊園地「LAND」を合わせた造語に「忙しく疲れた現代人にときめきとヒーリングを与える」という思いを込めて名付けられたMOMOLAND。2016年にデビューした9人組のガールズグループだ(7月2日にメンバーのナユンが健康上の問題で休息を取り、当面は8人組で活動中)。

ショートボブの髪型がブルゾンちえみをほうふつとさせるアインや、自称「幸せを呼ぶ招き猫」のヘビンなど、MOMOLANDには個性派・庶民派メンバーが混在する中で、ひときわ目を引くのが、ピンク色の髪のジュイだ。

「愛嬌爆発ジュイで~す!」という自己紹介通り、ステージの上でくるくる変わる表情。日本デビュー曲『BBoom BBoom -Japanese ver.-』のサビでセンターに立ち、「グレ〜ト‼」と両手を大きく広げて親指を立て、キメポーズ。会場が揺れるような大歓声が上がった。

6月13日にラゾーナ川崎で開催された日本デビューお披露目イベントにて、センターを張るジュイ。彼女の成功は、#MeTooでセクハラやパワハラ、女性差別に声を上げ始めた韓国社会の変化と重なるようにも見える

実は、デビュー当時、MOMOLANDは前年にデビューし既に人気を博していたTWICEと比較され期待されるも鳴かず飛ばず。ところが、今年1月に韓国でリリースした『BBoom BBoom』が音楽番組『MUSIC BANK』(KBS)『Show Champion』(MBC)などで次々と1位を獲得し、5冠を達成。さらに、韓国での大ブレイクからわずか半年で日本デビューという、異例のスピード出世を遂げている。

その勢いの起爆剤となったのが、韓国の芸能界裏サイトで「ニックネーム:ブサイク」と揶揄されるジュイの、センターへの大抜擢だった。