賛否両論のポーランド戦だったが、試合終了の瞬間、ベスト16入りで400万ドル(4.4億円)の賞金上澄みゲット(photo by gettyimages)

W杯のリアルなお金の話「最も高騰する選手は柴崎岳」

日本代表は既に約14億円ゲット!
グループリーグを1勝1敗1分で終え、2大会ぶり3回目のベスト16入りを果たした日本代表。大金が動くサッカー界において、今大会、日本代表はどれだけの報酬を得るのか? 賞金、出場給、ボーナス、日当……、そして、目覚ましい活躍を見せる選手たちの市場価値はどこまで上がるのか。戸塚氏が現地で取材したリアルな数字を上げてくれる。

ベルギーに勝てば400万ドル(4.4億円)上積み!

ロシアW杯の出場32か国には、国際サッカー連盟(FIFA)から出場給が分配される。その総額は過去最高となる7億9100万ドル(約870億円※1ドル110円で計算。以下同)だ。

 

成績に関係なく支給されるのは大会準備費で、これが32か国共通で150万ドル(約1億6500万円)である。

気になるのはやはり、成績に応じた賞金だろう。

優勝国が手にするのは、3800万ドル(約42億円)である。23人の登録メンバーとスタッフの合計が40人と仮定すると、ひとり1億円ほどになる。優勝するまでには7試合を戦うから、1試合あたり1400万円強の価値があるというわけだ。

準優勝国は2800万ドル(約30.8億円)、3位は2400万ドル(約26.4億円)、4位は2200万ドル(約24.2億円)をそれぞれ受け取る。ベスト8では1600万ドル(約17.6億円)、ベスト16 では1200万ドル(約13.2億円)となり、グループステージ敗退国でも800万ドル(約8.8億円)が支払われる。

たとえ1勝もできずに敗退したとしても、大会準備金と合わせて950万ドル(約10億4500万円)の分配金が保証されているわけだ。西野朗監督が率いる日本はベスト16入りを決めたので、すでに1450万ドル(約14億8500万円)を手にすることが決まったわけだ。

選手を供給したクラブにも、FIFAからの支払いがある。「クラブ・ベネフィット・プログラム」と呼ばれるもので、各国のグループリーグ初戦の2週間前から最後の試合の次の日までの日数に応じて、支払われる金額が決まる。勝ち上がった国の選手が所属するクラブは、そのぶんだけ多くの金額を受け取ることができるのだ。また、選手がケガをした場合は、所属クラブに補償金が用意されている。

FIFAからの分配金とは別に、各国のサッカー協会は個別にボーナスを設定している。

たとえば、連覇を狙うドイツはベスト8以上でボーナスが発生する。W杯が32か国で行われるようになった1998年大会以降の5大会で、ドイツはすべてベスト8以上の成績を残している。もっと言えば、ドイツがベスト8入りを逃したのは、実に1938年大会までさかのぼらなければならない。ベスト8以上からのボーナス設定で問題なし、ということなのだろう。

具体的な金額は、準々決勝進出で選手ひとりあたり7万5000ユーロ(約980万円。1ユーロ130円換算、以下同)で、準決勝へ進出すると12万5000ユーロ(約1630万円)にアップする。4年前に比べると、ベスト8でもベスト4でも2万5000ユーロの増額だ。

ベスト4入りなら15万ユーロ(約2000万円)で、決勝進出で20万ユーロ(約2600万円)と、金額はさらに上がっていく。そして、連覇を達成すると35万ユーロ(約4550万円)が支払われることになる。ベスト4以上の成績は、4年前より5万ユーロ増額された。

ところが、今大会のドイツはまさかのグループリーグ敗退に終わってしまう。ドイツサッカー連盟は支出を抑えることができたわけだが、できることならきっちり勝ち上がってほしかったに違いない。

80年ぶりにベスト8入りを逃したドイツ代表は、サッカー連盟からの賞金はゼロ(photo by gettyimages)

日本代表の賞金はいくらぐらいなのか。

日本サッカー協会は金額を公表していないが、4年前のブラジルW杯は優勝賞金が5000万円(金額は推定・以下同)だった。準優勝では3000万円、3位で2000万円、ベスト4で1500万円である。ベスト8は800万円で、グループステージ突破で600万円とのことだった。

このほかにも、試合の結果に応じたボーナスがある。こちらも4年前のデータでは勝利が200万円で、引分けは100万円だった。

この金額をそのままロシア杯に当てはめると、グループステージを1勝1分1敗で突破したので、ひとり900万円の支給がすでに決定している。

このほかに、日当がある。こちらも4年前のデータでは1万円だった。5月21日のトレーニングキャンプから数えると、グループリーグで敗退しても日当だけで30万円以上になる。4年前から増額されている可能性は高いので、少なくともこれぐらいは貰える、という目安として考えればいいだろう。

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