地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
アメリカ初の惑星探査機マリナー1号が、この日フロリダのケープカナベラル空軍基地で打ち上げられました。しかし、離陸直後から誘導システムに不具合が発生。制御不能となったロケットは、打ち上げからわずか294.5秒後に安全のために爆破されることになりました。
調査によって明らかになった不具合の原因は、制御プログラムに含まれる数式から平均値を取ることを意味する「 ‾(オーバーライン)」が抜け落ちていたことだったそうです。
しかし、NASAは惑星探査をあきらめませんでした。この失敗から約1ヵ月後の8月27日、マリナー1号の予備として制作されていたマリナー2号が打ち上げられ、金星に3万4827キロメートルの地点まで接近し、その表面を観察することに成功したのです。
これは人類史上初となる惑星探査成功の快挙でした。日本のX線天文衛星「ひとみ」でも残念な事故が起こってしまいましたが、これを乗り越えて次の大きな成功をつかんでほしいと願っています。