7月19日 ネアンデルタール人の骨が発見される(1856年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

この日、ドイツ・デュッセルドルフ郊外のネアンデル谷の石灰岩洞窟から、一体の人骨が発見されました。洞窟で石灰岩の採掘をしていた作業員は、これを野生動物のものと考え注意を払いませんでしたが、偶然視察に訪れていた採掘業者の社長がこの骨に興味を持ち、大学へと持ち込んだそうです。

発見当初は、現代人の骨が劣化したものではないかとも考えられていましたが、イギリスの地質学者キングが絶滅した旧人類のものであると鑑定し「ホモ・ネアンデルターレンシス」と命名しました。

マックス・プランク進化人類学研究所のスヴァンテ・ペーボらがネアンデルタール人の遺伝子解析を行う際に用いられたミトコンドリアDNAも、このとき発見された骨から採取されたものです。骨が最初に発見された洞窟は石灰岩の採掘のために破壊されてしまい、その正確な場所はながらく不明となっていました。

しかし、1997年と2000年に行われた調査で、1856年に見つかった人骨とぴったりと接合する新たな骨片が発掘され、約150年ぶりに世紀の発見がなされた現場がようやく特定されることになりました。

【写真】ネアンデルタール博物館の復元像ネアンデルタール博物館の復元像 photo by gettyimages