「口臭」を気にするなら、食後すぐ歯を磨く、はNGだった

舌をゴシゴシ…も逆効果だって!?
桐村 里紗 プロフィール

その悪臭を放つブツの細菌濃度は、わずか1mgで数億〜数兆。これは便以上の濃度になる。歯間のケアを怠ると、恐ろしいことになるのだ。

歯磨きのベストタイミングとは?

歯磨きにオススメの時間帯は、寝る前と起床時。この2回だ。他の先進国では、この時間帯を推奨する方が一般的だ。

睡眠中は、口が渇き、細菌が増えやすくなる。それを抑えるためには、このタイミングがベストだ。

朝起きぬけに口がねばついていたら、それは細菌が増えている証拠だ。

細菌の増えた口をそのままにして、朝食を食べたらどうなるのか。それは菌の塊を一緒に飲み込んでいるようなものだ。胃酸がしっかり分泌されていれば殺菌されるが、萎縮性胃炎や胃酸を抑える胃薬を飲んでいたりして胃酸分泌が低下していたら、歯周病菌が腸まで届いてしまう。

強い口臭(腐肉臭)の原因になる歯周病菌・フソバクテリウム属菌は、遺伝子を変化させ、大腸がんの原因になる、という研究報告もあるのだ。

食事のあとにやるべきこと

食後は歯磨きではなく、まず口をゆすいだ上で、歯間の食べかすを取り除くことを最優先に考えよう。

歯間ブラシやデンタルフロスは、歯間の広さによって細かにサイズが用意されている。歯間を無理やり広げないように、初めてであれば細いものから選ぶと良い。

歯間ブラシは、歯間の食べかすだけでなく歯垢を取り除くのにも有効だが、歯肉に炎症がある場合は、出血させやすい。

無理に押し込んだり、ゴシゴシせずに、優しく使ってみよう。

爪楊枝爪楊枝で充分! とはいかないようで…… Photo by Getty Images

ちなみに、男性陣がお好きな爪楊枝だが、日本式の丸いものは、歯間を広げやすいので、注意しよう。また、残念なことに歯間ブラシやデンタルフロスと比べると、食べかすの除去率において劣っている。この機会に口腔ケア製品へとシフトすることをお勧めしたい。