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男も妊娠する世界…BLの人気設定「オメガバース」ってご存知ですか

何のことか分からないかもしれませんが
BE・LOVE編集部 プロフィール

性別がファジーな世界で

『オメガ・メガエラ』の著者、丸木戸マキ氏も、共通の世界観を下敷きにしながら、「オメガバース」を巧みにアレンジした作品を生み出す作家の一人だ。丸木戸氏が「オメガバース」の魅力を語る。

丸木戸「もともと少女漫画が好きで、『風と木の詩』や『日出処の天子』などのような作品を読んで、”ボーイ・ミーツ・ガール”だけではない、性別がファジーな世界観を描ける少女漫画の奥深さを感じていました。女性向け漫画雑誌である『ITAN』で連載をすることになり、せっかくの機会なので、そのような世界観を自分でも描いてみたいと思いました」

そこで、今までBL作品で多く描かれてきた「オメガバース」を、一般誌向けに描き出すことにしたのが『オメガ・メガエラ』だ。

『オメガ・メガエラ』の舞台は、αが代々当主を務めてきた華麗なる財閥一家・英(はなぶさ)家。この家に嫁入りしたが、αの子どもを産むことができずに疎まれていたΩの犀門(さいもん)は、Ωの美少年をαと偽り、英家当主の座を狙わせる――。

丸木戸「この作品は、BLを普段読まない方にも読みやすいのでは、と思っています。

設定がSFチックですので、最初のハードルがもしかしたら高く感じられるかもしれません。でも、この世界で生きている人たちも、現実を生きる私たちと同じように『αはこうあるべき』『Ωはこうするべき』という価値観に縛られ、もがいて生きています。

この世界では男女の性差よりも、α、β、Ωの違いのほうが大きな意味をもつので、例えば最下層とされるΩたちは、男女平等に虐げられているのです。そのような状況において、キャラクターたちがそれぞれどのような選択をして、どのように人生を送ろうとするのか、その生きざまを見守っていただけたら嬉しいです」

 

α、β、Ωという越えられない階層の壁の存在も、「オメガバース」作品を楽しむうえでのポイントだ。愛し合う2人が、社会階層という障害を乗り越えて結ばれるところに、読者はカタルシスを得るのである。その「おとぎ話」のようなファンタジー性も人気の理由だ、とちるちるの中の人は明かす。

ちるちる「『オメガ・メガエラ』は男性も楽しめる物語だと思います。野心が強い、男っぽい主人公なので男性も共感しやすいですし、主人公がこれから何をしでかすのか、ピカレスクロマンを読んでいるようなワクワク感があります。旧華族のような一族の家督争いというのも気になるファクターですね。

『オメガバース』というジャンルを単純にエンタメとして楽しめる人と、ロジックとドラマがないとこの世界に入り込めない人がいると思います。『オメガ・メガエラ』は権力争いや逆転劇などのドラマ的な要素がふんだんに盛り込まれているので、後者の人も楽しめる作品だと思います」

男性も楽しめる作品を入り口に、無限に広がる「オメガバース」世界を楽しんでほしい。

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