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「サイレント辞退」を防げ!SNSで分かる「内定辞退予備軍」の特徴

「辞退組」と「入社組」最大の違いとは
佐原 資寛 プロフィール

「内定辞退予備軍」を高精度で見つける

機能の仕組みは単純で、辞退者と入社者(辞退せず入社を迎えた内定者)の間で大きな開きがある項目、つまり内定辞退と相関関係がある項目を分析し、相関関係が高い順に点数を付けていく。ある内定者がいくつかの項目で辞退者と同様の傾向を示した場合、その項目に割り当てられた点数を足していく。一定のしきい値を超えた場合に「危険」「要注意」の二段階で担当者にお知らせする。

点数の重みづけを調整し、現在は80%以上の辞退者を検出できる精度となった。一方で内定者サイトでのアクションを判断基準としているためかSNSに抵抗があり、苦手意識のある内定者が誤検出されてしまうケースもある。

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本稿では特別に、辞退予備軍発見機能の判定ロジックの一部を公開する。採用担当者にとっては、同様の状況があれば、辞退危険度が高いと考えていただき、フォローの優先度を上げていただきたい。

・判定ロジック1:プロフィール項目の登録率

実は、これが辞退者と入社者で一番開きの大きい項目であり、約17倍の差があった。内定者サイトは個人のプロフィールを登録する必要があるのだが、辞退者は登録率が著しく低い。辞退する可能性がある中で他の内定者、担当者に自分の情報を必要以上に開示したくない。また単純に入社意欲がさほど高くなければ、その企業の内定者サイトに時間をかけてプロフィールを登録する必要はないと判断するだろう。

ポイントとしては、内定出し直後に少し手間のかかること、かつ他の内定者や担当者に自分の情報を開示するような機会で難色を示す学生は辞退可能性が高いということだ。

・判定ロジック2:懇親会の出欠確認連絡への回答までの時間

大半の企業では、懇親会の出欠確認をアンケート機能で確認している。実は回答内容よりも回答までの時間の方が内定辞退との相関関係があるのだ。単純に出欠で見てしまうと、大学行事などでやむを得ず欠席する場合も考えられるが、その場合はすぐに欠席の回答が出せる。

重要なのは参加するか否かを迷っているかどうかである。懇親会参加への迷いは、その会社に入社するかどうかの迷いに近い。回答に必要以上に時間がかかっている場合は要注意だ。

・判定ロジック3:グループワークへの参加、積極性

昨今の就活スケジュールの変更で、企業理解が乏しい状態で内定をもらう学生が増えている。内定者フォローでそれを補うべく、会社理解を目的としたグループワークをエアリーフレッシャーズ上で実施する企業が増えているが、各グループは数人単位のため、誰かが何かしらの役割を担っている。

そうであるにもかかわらず、投稿頻度や他のメンバーの投稿へのコメント、アクションが極端に低い場合も注意が必要だ。少人数のグループに分けてワークを実施することで、より内定者の心理状況があぶり出しやすくなるというわけだ。

 

内定者は自分が辞退を考えている中で、他の内定者や採用担当者が4月の入社に向けたアクションをしている輪に、極力入りたくないという心理が働くのは当然だ。

「内定者にとって多少手間のかかるもの」「他の内定者や採用担当者との関わりを強めるもの」に対して、拒否反応や距離を置くようになると、内定辞退のリスクが高まっていると言える。

企業が用意した内定者フォローに対して、同様の傾向を示す内定者は辞退する可能性が高く、要注意であると言えるだろう。