大ブームの「認知症保険」本当に使えるの…?

加入したことも忘れてしまったら…?
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以上が現状販売されている認知症保険の概要だ。では改めて、どんなケースで保険金が下りるのか。詳しく見ていこう。

 

■認知症の親が万引きをしてしまった
認知症の場合は万引きについては「無罪」の判決も出ているが、もし店舗側が営業妨害や商品が破損したなど損害賠償を請求してきた場合、保険から賄うことができる。

■認知症の家族が火事を起こしてしまった
損害状況に応じて、保険金が支払われる。さらに認知症患者の介護に傾注しすぎた家族による火の不始末が発生した場合も保障される。

■認知症のため水を止めるのを忘れ、下の階に漏水してしまった
保険金は支払われる。リボン認知症保険の場合は平均して200万円が下りる。

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■施設や病院で他の利用者を押し倒してケガを負わせてしまった
骨折などケガの程度に応じて、保険金が支払われる。仮に相手が死亡してしまった場合も、「無制限」の個人賠償損害保険に加入していれば、請求額はすべて保険会社が負担してくれる。

■認知症にもかかわらず車を運転。事故を起こし、歩行者を負傷させた
ドライバーが認知症であっても車で事故を起こした場合、自賠責保険は必ず支払われる。ただし自動車保険に付帯している個人賠償責任保険は、被害者への補償はされるが、自分の損害には支払われない。

■裁判になった場合、その費用は出るのか
認知症の人がトラブルを起こして裁判になった場合、かかった裁判費用もすべて保険会社に請求することができる。

団塊の世代が75歳以上となる2025年には、認知症患者数は700万人前後に達し、65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症となる。賠償金を請求されたときのためにも、自分と家族の保険を見直してみよう。