アメリカ文化を知るのに「大リーグ」ほど良い教材はない

大リーグから見たアメリカ近現代史
向井 万起男
作家のスティーブン・キングは当時レッドソックスに在籍していた上原投手を絶賛、著作の『トム・ゴードンに恋した少女 』はその活躍に着想を得て執筆されたという。(Photo by iStock)

ジョン・グリシャムは少年時代に本気で大リーガーを目指していた。私財を投じてリトルリーグのために立派な野球場を建設したことは有名。

大リーグを舞台にした野球小説も発表している。リー・チャイルドの小説には実在した大リーガーの名前がバンバン出てくる。

アメリカで最も読まれている作家3人についてのこの事実を知れば、アメリカを理解するためのキーワードとして大リーグを挙げるのは妥当と思いませんか?

 

妥当と思わない方がいるかもしれないので、次は映画。

アメリカ映画の中には大リーグをテーマにしたものが多い。さらに、大リーグがテーマではない映画の中にも登場人物達が大リーグについて語り合うシーンが出てくるものが多い。ホントに多い。

無作為にアメリカ映画30本を選べば、1本には大リーグについて語るシーンが出てくると言ってもイイくらいだ。

これでも妥当と思ってくださらない方にはトドメの一発(と私が思っていること)を。

アメリカで大リーガーゆかりの田舎街をしょっちゅう取材している私は、アメリカという国とアメリカ人が大リーグを如何に大事な文化と考えているか肌で感じている。

拙著ではアメリカの小説や映画にもかなり触れていますし、私が爆走ドライブ一人旅で訪ねた田舎街のこともかなり出てきます。

拙著がアメリカを理解する一助となれば嬉しいです。

読書人の雑誌「本」2018年7月号より

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