〔PHOTO〕立木義浩
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プロレスの遠征先でまさかのスコティッシュ・ジョーク攻撃!?

タリスカー・ゴールデンアワー第15回(後編)

提供:MHD

⇒前編【ウルティモ・ドラゴンと「スパイシーハイボール」を飲みながら

(構成:島地勝彦、撮影:立木義浩)

ウルティモ: 今日は暑いし、たくさんしゃべって喉が渇きました。ボブさん、タリスカースパイシーハイボールをもう一杯いただけますか。これは飲みやすくて、止まらないですね。

シマジ: そうでしょう。タリスカー独特のスモーキーな香りと黒胡椒の辛味が粘膜を刺激して食欲もわいてきますから、最高の食前・食中酒なんですよ。

ところで、初歩的な質問をしますが、ウルティモ・ドラゴンというリングネームの由来は、いわゆる英語の“ultimate”、「究極の」という意味なんですか?

ウルティモ: 最初はそう訳されて「究極龍」というニックネームもあるんですが、ウルティモ・ドラゴンはスペイン語で、英語で言うとラスト・ドラゴン、「最後のドラゴン」という意味です。

いかにも安直なんですが、ぼくが東洋人なので、「ブルース・リーの最後の弟子」という設定にされたんですよ。もちろん、ぼく自身はブルース・リーさんにお会いしたことなんてないんですが、マスクマンとしてデビューするときに、そういうキャラクターでいこうとなりまして……。

ボブ: なるほど(笑)。海外のショービジネスでは、そういう分かりやすさも重要ですよね。ちなみに、いま現在、トレーニングは週にどれくらいされているんですか?

ウルティモ: ぼくはジムに行って練習をするのが大好きで、週に5日はやりますね。言ってみれば、もう、趣味みたいなものです。レスラーのなかには練習嫌いな人もいますけどね。

ヒノ: だから51歳になっても活躍出来るんですね。実年齢を考えたら、あのリング上の動きは驚異的です。

ボブ: 普段の練習はリングがあるような道場ではなく、ジムなんですか? ということは、筋トレ中心なんでしょうか。

ウルティモ: はい。ウェイトとストレッチ。そういったコンディショニングだけです。実技はもう体が覚えていますから、普段はあんまりやらないんですよ。だから試合はほとんどぶっつけ本番です。

シマジ: それはどこの国に遠征しても同じなんですか。

ウルティモ: そうですね。外国に呼ばれて行くときは、現地のプロモーターにまず、「ホテルはまあまあのところに泊めてほしい。それから、設備の整ったジムと、タンニング出来るところを探しておいてくれ」と要求します。ぼくはあまり注文の多いタイプではありませんが、この3つだけは必ずお願いしています。

シマジ: たしかに日焼けしていたほうが強そうにみえますものね。

ボブ: では、試合のない日は、ジムでトレーニングしたあとに、ちょっとお酒を飲みに行くという感じなんですね。

ウルティモ: はい。ぼくは練習で汗をガーッとかかないと、お酒を飲もうという気にならないんです。先にやるべきことをやってしまって、身も心も軽くなったところで、まだ明るいうちから軽くビールを飲んだりね。それこそこのタリスカースパイシーハイボールが世界中で飲めれば最高なんですけど。

ヒノ: 体のシェイプが昔とほとんど変わらないのは、やっぱりセルフコントロールがしっかりできているからなんですね。

シマジ: ウルティモさんはシガー通としても有名ですが、きっかけは?

ウルティモ: じつはけっこう最近の話なんですよ。8,9年前、アントニオ猪木会長から、今度帰国する時にメキシコでシガーを買って来てくれと頼まれて、大枚をいただき、買ってきたんですが、なんとそれがニセモノだったという事件がありまして……。

シマジ: ちなみに猪木さんはなにをご所望だったんですか?

ウルティモ: コイーバのエスプレンディードスでした。猪木会長の周りにいる葉巻好きの先輩から「お前、あんなモノを買ってきたらダメだろ」と怒られまして、自分でも「なんて失礼なことをしてしまったんだ」と落ち込みました。

そのときハッと気がついて、メキシコとキューバはすぐ近くなんだから、本場に行って本物を探してこようと決心したんです。それがすべてのきっかけでした。その後、すっかりキューバにはまってしまって、もう100回以上行っています。

シマジ: まさに「失敗は成功の素」を地でいったわけですね。

ウルティモ: あるとき、ハバナで、たまたますれちがったとんでもなくお洒落なイタリア人の老紳士に呼び止められて、「君は日本人か?」と聞かれました。「はい、そうです」と答えると、「君のお洒落はイマイチだ」というんですね。

そのころぼくは日本のテーラーで洋服をつくっていたんですが、そこの服はつまり“ナポリ風”だったんです。本物を知っている本場の人間からしたら許せないポイントがいくつもあったのでしょう。「オレが一から教えてあげるから、こんどナポリに来なさい」と言われまして、そこから本場のナポリファッションにどっぷりです。

シマジ: その老紳士はナポリの人だったんですね。キューバではいろんな巡り合わせがありますね。

ウルティモ: そうなんですよ。本当にお洒落な人で、ジャケットはここで作れとか、シャツならここだとか、いろいろ教えてくれました。ぼくはナポリのああいう「クラシコ・イタリアーノ」が大好きなんです。

キューバ発祥の「グアヤベラ」というシャツをご存じですか。ポケットが胸と下に2つずつついていて収納力あるので、近所なら手ぶらで出かけられて便利ですし、なによりキューバでもメキシコでも、スーツに準ずる正装と見なされています。じつは今日それを着てこようかと思ったんですが、せっかく立木先生に撮っていただくのなら、やっぱりナポリスタイルにしようとこれできました。

シマジ: ばっちりきまってますよ。ところでウルティモさんは結婚されているんですか?

ウルティモ: メキシコで現地の女性と結婚していましたけど、離婚しました。なにが原因かはおわかりでしょう。

ボブ: ウルティモさんは女性に凄くモテそうですものね。

立木: しょうがないじゃないモテるんだから。メキシコ人の感覚だと、やっぱり、ちょっと太めのほうが美人なの?

ウルティモ: そうですね。ぼくもそういう感覚です。ラテンの男性はとくに、お尻が大きい女性を好みます。

立木: メキシコの男たちはみんな女のお尻で踏んづけてもらいたいんだね。

ヒノ: それでいまはまた新しい奥さんがいるとか?

ウルティモ: いえいえ、いまは一人暮らしです。

シマジ: 偉いね。ちゃんと経験から学んだんですね。

ウルティモ: それがまだ学んでいないんです…。

シマジ: タッチャンなんて、見ての通りこんなにいい男でモテるんだけど、結婚は一度しかしていないんですよ。

立木: シマジ、余計なことを言うな。結婚なんて1回で十分じゃないの。

200年の眠りから覚めたスコットランドの至宝
モートラック レア オールド(MORTLACH RARE OLD)

1823年創立。スコッチの聖地、スペイサイド・ダフタウンで最も歴史ある蒸留所。その奥行きのある圧倒的に力強い味わいゆえに「ダフタウンの野獣」と称されるシングルモルトです