ロシアでは香川より、大迫より、『進撃の巨人』が人気だった

放浪派ライターのロシアW杯報告第2弾
竹田 聡一郎 プロフィール

「バカ、この人は日本人だぞ。気を使えよ」

3戦目、28日のポーランド戦の開催地、ヴォルゴグラードのアディダスにも日本代表ユニは見当たらなかったが、鉄道駅のボランティアの若者たちに話を聞くことができた。サッカーは大好き。自分たちの街にW杯が来てくれて本当にハッピーだと満面の笑みを浮かべている。

 

ポーランドと日本、どっちが勝つと思う?

「僕の意見でいいの?  1-1くらいじゃないのかな。いや、日本が2-1で勝つかもしれない」

そう答えてくれたのはリーダー格で英語ができるイゴール君だ。続いて、仲間に僕との会話をおそらく通訳しているが、それぞれ何か言い合っている。「レヴァンドフスキ」という単語と「ヤポーニヤ」と聞こえた。

「いやいや、日本は勝てないだろ」
「バカ、この人は日本人だぞ。気を使えよ」
「でも、ポーランドにはレヴァンドフスキがいるぜ」
「うん、まあな」

おそらくこんな感じの短い議論があったと察する。そして「やっぱり2-2で」とイゴール君は結論を出した。

鉄道駅のボランティアの若者。みな親切に鉄道の予約を手助けしてくれた

そして、迎えたコロンビアとの初戦。僕は、ソチ(ポルトガル対スペイン戦や準々決勝などを開催)のファンフェスト(パブリックビューイング)で観戦した。正直、それほどの熱狂はなかったが、それでも試合終了後は握手を求められたり、「Congrats(おめでとう)」と声をかけられたり、ドイツ人に「カガワー」と叫ばれたり、「次は勝てるよ」と韓国人に間違えられて慰められたりした。徐々に西野ジャパンへの評価と興味が上昇していると考えていいのかもしれない。

ソチの「FIFA Fan Fest」会場。その後行われた地元ロシア対エジプト戦では大入り

さて、今後、どうなることか。各都市のアディダスが慌てて日本代表のユニホームを入荷する。そんな快進撃を期待したい。

※本文中のコメントや状況は、取材時(〜6月19日)のものです。