地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。
"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。
この日、オランダの物理学者ヘイケ・カマリン・オネス(Heike Kamerlingh Onnes、1853-1926)が、すべての元素のなかでもっとも沸点の低いヘリウム(絶対温度4.2K)の液化に成功しました。
さらに、液体ヘリウムを冷却材として用いることで、オンネスは人類で初めて絶対温度1K以下の極低温を実現し、金属の電気抵抗が0になる超電導現象も発見しています。
ちなみに、現代の最新技術では1億分の1Kという超低温を実現することまで可能となっているそうです。マイナス40℃ではバナナで釘が打てるといわれていますが、1億分の1Kの世界では「原子と光が絡み合ってねばねば」になるそうです。もうわけがわかりません。
電気抵抗がゼロになる「超電導」のほか、壁を這い上がる「超流動」、「生体冷凍保存術」、「低体温症」……低温でおこる「ふしぎ現象」と「低温技術」を解説した「温度別」読む事典!
低温工学・超電導学会 編
極限技術の最前線に迫る! 超低温下では、原子と光が絡み合ってねばねばになったり、超伝導体になったり、鉄の磁気が消えてしまったり、……。新しい機能の発現の画期的なヒントが満載!
『極限の科学』
伊達 宗行 著