何故…ミステリー作家が問うた「人が人を殺す」という問題

佐藤究「人生最高の10冊」
佐藤 究

佐藤究さんのベスト10冊

第1位『ブラッド・メリディアン
コーマック・マッカーシー著 黒原敏行訳 早川書房 2200円
タイム誌による1923‐2005年ベスト英語小説100にも選出。「存命中の作家が書いたとは思えないほどすごい作品」

第2位『幼年期の終り
アーサー・C・クラーク著 福島正実訳 ハヤカワ文庫 840円
「『2001年宇宙の旅』も著者の作品ですが、こちらのほうが好き。『未来の記憶』という言葉の使い方も印象的です」

第3位『弥勒下生
河村悟著 七月堂 2000円
「句であり詩。朗読パフォーマンスの舞台監督を務めたのも思い出深い。独りの夜にぜひ、声に出して読んでほしい」

第4位『定本 夜戦と永遠 フーコー・ラカン・ルジャンドル』上・下
佐々木中著 河出文庫 各1400円
「フーコーに関する新知識も得られ、ルジャンドル入門にもなる読み応えある思想書」

 

第5位『死をポケットに入れて
チャールズ・ブコウスキー著 中川五郎訳 ロバート・クラム画 河出文庫 680円
「無頼派詩人・作家の日々の省察。ワーキングクラスカルチャーの魅力にも触れられる」

第6位『完全版 下山事件 最後の証言
柴田哲孝著 祥伝社文庫 857円
初代国鉄総裁殺人事件の謎を追うドキュメント。「戦後という時代の違う形が見える」

第7位『近世快人伝 頭山満から父杉山茂丸まで
夢野久作著 文春学藝ライブラリー 980円
政治団体・玄洋社に集まった男たちの人物評伝。「命知らずな大馬鹿者ばかりで痛快」

第8位『脳はすすんでだまされたがる マジックが解き明かす錯覚の不思議
スティーヴン・L・マクニックほか著 鍛原多惠子訳 角川書店 入手は古書のみ
「メンタリズムなど長年培われてきたマジックの技が脳の機能の裏をかくのが面白い」

第9位『夏の流れ 丸山健二初期作品集
丸山健二著 講談社文芸文庫 1350円
「死刑執行の担当刑務官を描く表題作はじめ、ソリッドな文体と内容が素晴らしい」

第10位『ロード・ウォリアーズ 破滅と絶頂
アニマル・ウォリアー著 児島修訳 東邦出版 入手は古書のみ
「大好きだったプロレスのコンビの充実した自伝。人を楽しませる秘訣も教えてくれる」

『週刊現代』2018年6月30日号より