銀行員・不動産屋は見た「本物の大金持ちほどこんなにケチる…!」

接待に烏龍茶を持参する
週刊現代 プロフィール

多くのケチな金持ちは、自分の倹約ぶりが普通の庶民とくらべてどれほどのものか、知る由もない。だが、そのほうが本人にとっては幸せなのかもしれない。

東京の城北エリアにある不動産業者は語る。

「大塚貞男さん(50代・仮名)が『北区の赤羽にいい物件はないですか、マンション経営がしたくて』と訪ねて来たのは1年前のことです。

そのとき着ていた服は、何年も着古したようにヨレヨレで、最初は冷やかしだと思いました。でも調べると、大塚さんはマンション経営で成功し、年収3億円は手堅い人でした。

付き合いも増え、新宿にある家にも遊びに行きました。さすがに家は立派だろうと想像していましたが、とんでもない。

実際は築40年の1DKの賃貸マンションで、家賃は6万円。家具もろくになくて、クーラーすらついてない。置いてある古びた扇風機も、『近くのゴミ捨て場で拾ってきた』と言っていました」

 

大塚氏は、「自分の部屋に投資しても1円にもならない」という考えの持ち主なのだが、本人は自分が常識を超えた倹約家であることは、薄々自覚しているようだ。

「ある日、突然打ち明けられたんです。『僕、葬式にも行かないんです。だって、払うんでしょう、香典。2万円くらいするんですよね』って。

彼の生きがいはなにかと聞くと、貯金だと。『毎日、増えていく一方の通帳の預金額を眺めるのが楽しみで』と笑顔で……。

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ただそんな彼も、自分のケチぶりをわかっているようで、『自分には恋人も友達もできない。それはおカネへの執着が人と違うからかもしれない。どうしたらいいんでしょう?』って相談されたこともあります。

金持ちだからって、だれもが幸せになるとは限らないんだなと実感した瞬間でした」

人の価値観はそれぞれだ。ただ、金銭感覚が人となりを鏡のように映すのは間違いない。

「週刊現代」2018年6月30日号より

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