名医に聞いた「わが家の『常備薬』」この組み合わせが最強です

自宅の「薬箱」を見せてもらいました
週刊現代 プロフィール

二日酔いにはコレ

風邪は初期に処置するのが鉄則だ。長引かせると肺炎になり、高齢者にとって命取りになりかねない。前出の北條医師はロキソニンS(第一三共ヘルスケア)とイソジンうがい薬(ムンディファーマ)で徹底的に叩く。

「熱を下げて痛みも治まるので、風邪のひき始めにロキソニンは重宝しています。加えて、1時間に1回のペースでイソジンでうがいをすることで、機械的にのどの細菌を洗い流し、のどからのウイルス侵入を抑制します。

ロキソニンで発熱や痛みなどによる体力低下を防ぎ、イソジンで細菌などの二次感染を防ぐ。こうして体の持つ免疫力を高めることで、私は風邪で仕事を休んだ経験がありません」

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ただし、鎮痛解熱剤を使用するときは注意が必要だ。とくにインフルエンザの場合は気をつけよう。前出の平澤医師がこう指摘する。

「鎮痛剤に関してはバファリンやイブ、ロキソニンが代表的ですが、インフルエンザの時期にこれらを服用すると、とくにお子さんの場合、ウイルスが脳に誘導されてインフルエンザによるウイルス性脳症を引き起こすことがあります。

インフルエンザではないと思ってたまたま飲んだ薬でインフルエンザ脳症になることもあり得るので、そこは注意してください」

 

食べ過ぎやストレスで胃痛を感じるときに備えて、名医はどんな市販薬を用意しているのだろうか。糖尿病専門医で、みかわしまタワークリニック顧問の岡野匡雄医師がこう答える。

「胃酸の分泌過多によって胃の粘膜が荒れ、胃が痛くなりますが、困ったときに飲むのは太田胃散(太田胃散)です。生薬由来で体に優しく、胃酸を抑える作用もあるので常備しています。

それよりも胃が痛むようだと、H2ブロッカー胃腸薬のガスター10(第一三共ヘルスケア)ですね。胃酸の分泌に大きな役割を果たしているヒスタミンなどの受容体をブロックし、胃酸の分泌を抑制してくれます。軽い胃潰瘍や慢性胃炎には効果が大きい」

ただし、ガスター10は「よく効く」ため、使用の際は注意が必要だ。

「ガスター10などのH2ブロッカー胃腸薬は、まずは医療機関で処方してもらったほうがいいと思います。それで効果があった方は、薬局で買ってもいい。

ただし、服用すると痛みが治まるけれど、やめると再発する場合は、医療機関を受診してください。よく効いてしまうために、重篤な疾患が発見されるのが遅れる場合もあるからです」(前出・平澤医師)