日本で爆増する梅毒患者と「出会い系アプリ」のヤバい関係

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山本 佳奈 プロフィール

出会い系アプリの利用率と性感染症の関係

実は、梅毒の急増に関係していると考えられているのが、SNS上でもよく広告を目にする「マッチングアプリ」や「出会い系アプリ」だ。

そのことを示唆する研究を、帝京大学ちば総合医療センター産婦人科の鈴木陽介医師が実施している。研究では、都道府県別に、ある3つの出会い系アプリの人口あたりの利用率と、人口あたり新規梅毒発症者数との相関関係を調べている。

すると驚くべきことに、各々の出会い系アプリの利用率が高いところでは、梅毒の患者も多くなるという、「相関関係」が見られたのである(ちなみに「相関係数」はそれぞれ0.76、 0.74、 0.69。この数値が1に近くなるほど正の相関関係が強い)。

「出会い系アプリ」が原因で梅毒が増えた、と言い切れるハッキリした「因果関係」はまだ実証されていないが、両者に関係がある可能性は高そうだ。

研究を行った鈴木医師も、「まだまだ調査は必要ではあるものの、日本においてもマッチングアプリ(出会い系アプリのこと)の普及が、性感染症の一つである梅毒を増加させている可能性は高い」と言う。

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実際、私の知り合いにも、こんな男性がいる。横山慎一さん(仮名・26歳)がその人だ。

横山さんはこう振り返る。

「出会い系アプリやクラブで知り合った女性とは、初めて会った日か2回目に会ったときに性交渉を持ちます。そうした行為を30名以上の女性に対して繰り返していたら、いつの間にかクラミジアに感染していました」

そう語る横山さんは、高校時代はパッとしなかったが、医学部に入ってから、「医学部生」という肩書きだけで女性にモテることに気づいたという。

 

それからというもの、クラブやバーで女性をナンパしたり、出会い系アプリを使ってクラブでは出会えない、彼曰く「真面目な女性」にアプローチするようになったそうだ(昨今の出会い系アプリには、婚活などを目的とした真面目な女性が多いらしい)。

「出会い系アプリを用いて、真面目を装って医学生として女性に近づけば、その日か出会って2回目で性交渉をすることは、とても簡単だった」と横手さんは言う。