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東大併願組、大ピンチ…!早大政経の「入試改革」で泣く人、笑う人

数学必須、独自論文まで…その狙いとは

受験者を「あえて」絞り込み

早稲田大学の政治経済学部が6月上旬に公表した入試改革が、受験業界で話題騒然となっている。

というのも、早大政経がこれまでは入試試験で選択科目にしていた数学を「必須科目」にすることを決めたからだ。

大手予備校幹部が言う。

「私大文系で数学を必須にすれば、志願者が減るのは火を見るより明らか。とりわけ、大学受験する18歳人口が減り続けるなかでは、むしろ受験科目を減らして受験者を増やす『入り口戦略』をとるのが大手私大の定石です。

早大政経学部の入試改革はそれに逆行する。なぜそんな『自殺行為』に走るような決断を下したのか。私立文系最高峰の座をみずから捨て去るようなもので、理解できない」

 

早大側は6月7日に会見を開いて、

「今後は統計学の知識も必要とされる時代になり、政経学部でも数学を全員に課すことに決めた」

「文系でも数学的、論理的思考は求められている」

などと入試改革の理由を説明した。

しかし、早大側の説明をそのまま鵜呑みにする大学関係者は少ない。

ある私大幹部は、「じつは早大側が『あえて』受験者数を絞ろうとしているのではないかという指摘があるんです」と言う。

「背景にあるのは、大学生の東京一極集中の是正に向けて文部科学省が進めている大学の定員厳格化です。

大都市圏の私大が全国から大学進学希望者をかき集めることが地方を疲弊させる一因だとして、文科省の役人たちが大都市圏私大の入学定員を厳しく管理し始めている」