東大を出て、研究者に…新幹線殺傷事件で乗客を救った梅田さんの無念

本当に立派な方だった
週刊現代 プロフィール

梅田さんは小学校を卒業すると、私立栄光学園に入学。元首相の細川護熙氏や、東京大学名誉教授で解剖学者の養老孟司氏らを輩出した、神奈川県が誇る超名門中高一貫校だ。

「栄光学園の中でも、成績は優秀でした。しかも単なるガリ勉ではありません。スポーツも好きで、たしかバスケットボール部に入っていました。バンドも組んでいたと思います」(高校時代の同級生)

 

たまたまできることではない

高校を卒業すると、東京大学工学部へ進学。勉強に励む一方で、テニスサークルの活動にも精力的に取り組んでいたという。

「経歴だけを見ればエリートそのもの。でも、頭が良いだけじゃないんです。それもご両親の教育のおかげでしょう。お父さんはマスコミで働いていた方。お母さんは専業主婦。どちらもしっかりした方です。お姉さんも東大出身なのですが、子供の自慢をすることもなければ、偉ぶることもない。

今回、乗客を助けたのも、たまたまできる行動ではありません。子供の頃からの教育あってのことだと思います。それだけに『なぜ、あんないい子が』という思いがあります。残念でなりません」(前出の近隣住民)

東京大学を卒業した梅田さんは、その後、東京大学大学院新領域創成科学研究科に進む。修士課程を経て、博士課程の特別研究員となった。当時の研究仲間が言う。

「特別研究員は、研究者としての将来を期待され、研究費をもらいながら学べる優秀な研究員のことです。梅田君はそれくらい優れた学生でした。『プラズマ核融合』の研究を進めていて、成果も挙げています」

本日発売の週刊現代では、梅田さんの家族や勤め先の同僚も、やりきれない思いを語っている。命を賭して乗客を守った、梅田さんのご冥福を心よりお祈りしたい。