東大を出て、研究者に…新幹線殺傷事件で乗客を救った梅田さんの無念

本当に立派な方だった
週刊現代 プロフィール

梅田さんは、加害者の背後から気づかれないように近づいた。身長180cm弱の彼は、小島を後ろから抑えて動きを制止。その隙に、女性は肩から血を流しながらも後方に逃げることができた。

その後、梅田さんは刃物を持った小島と激しくもみ合って転倒。すると、小島は迷うことなく、通路を挟んで左隣に座る女性に襲いかかった。倒れていた梅田さんは、すぐに立ち上がり、男の凶行から女性を守るべく、再び止めに入った。

もう一人の女性を後方へ避難させた梅田さんに、小島は刃物で容赦なく襲いかかった。はじめは応戦していた梅田さんだったが、馬乗りになった小島に切りつけられていくうちに、途中で動かなくなってしまう。

午後10時ごろ、臨時停車した車両に警察官が駆け付けると、無表情の小島は抵抗する素振りも見せず、現行犯逮捕。通路の床一面は血の海で、事件の惨状を物語っていた。

 

「彼らしいな」と

梅田さんは、神奈川県横浜市で育った。近隣住民によると、彼は地元では知られた人物だという。

「耕ちゃんは子供の頃から賢いことで有名。しかも頭が良いだけではありません。社交的で、キチンと挨拶のできる明るい子だったんです」(近隣住民)

小学校時代の梅田さんをよく知る男性も同様の意見だった。

「見知らぬ女性を守って犠牲になった、と聞いて『耕太郎君らしいな』と感じました。彼は子供の頃から正義感を持ち合わせていましたから。たとえば、子供同士で仲間外れが起きると、『そういうのやめようよ』と注意できるタイプだったんです」