W杯日本代表第2戦の舞台で、ロシア人に「アァ!?」と言われて…

放浪系ライターのロシアレポート第3弾
竹田 聡一郎 プロフィール

高さ約50m! 恐怖の仮設鉄骨スタンド!

さて、24日にセネガル戦の舞台となるエカテリンブルグだが、ヨーロッパとアジアを隔てるウラル山脈の麓にあり、今回の開催11都市でもっとも東に位置する。エリツィン初代大統領の出身地としても知られていて、シベリア鉄道の主要駅があり、人口は140万人を誇るロシア4番目の大都会だ。

 

駅でツーリストガイドのボランティアを務めているおばちゃんは「あなたがた日本人はラッキーよ。だってなんでもある、エカテリンブルグだもの」と郷土に絶対の自信を持っていたが、確かに初戦の地・サランスクにはなかったスターバックスも、有事の時はシェルターになるであろう深い地下鉄も、「金」のマークでおなじみの日本食チェーン「たぬき」もある。

シベリア鉄道の多くの列車が停車する鉄道駅
ショッピングモールも多い。チケットセンターの入ったPassage

ただそのぶん、小ぶりでアットホームだったサランスクと比べると、どうしても都会特有の無関心、せわしなさは存在する。W杯に向けた一体感や熱狂、という意味ではサランスクより薄れるかもしれない。

W杯の観客にとってはありがたく、街の作りはシンプルだ。市街地から北に行けば鉄道駅、南に空港、西にスタジアム、東南にファンフェスト(パブリック・ビューイング)がある。それぞれは臨時バス、路線バス、トラムで繋がっているし、空港以外は歩けないこともない。特にスタジアムへは、市街地から徒歩15分ほどの遊歩道が整備されている。

そのセントラル・スタジアムも準備OKだ。周辺道路もかなりスペースをとって設計されているし、交通の便も良好。開幕前から大勢の警官が警備に当たっており、セキュリティ面も問題なさそうだ。

スタジアム周辺の警備は特に厳重だ

ただ、このセントラル・スタジアム、元々は3万人以下のキャパシティしか持っていなかった。足りない席を増築することになったのだが、それが鉄筋むき出しの仮設スタンドなのだ。

収容人数の問題はクリアになったが、街を代表する建築物のひとつであり、コロッセオのような荘厳なスタジアムだけに「外観がカッコ悪くなった」と地元住民が不満を抱く。

仮設スタンドの上層は「屋根が邪魔で見えない」との声も
仮設スタンド裏側

それだけではない。両ゴール裏にはみ出るように建てられた50m弱の高さの、かつて千葉県船橋市に存在した屋内スキードーム「ザウス」を彷彿させる、仮設のスタンドが信じられない程の急勾配なのだ。「怖すぎる」と既に話題になっているが、ゴール裏ということで日本からのサポーターも陣取ることになるだろう。高所恐怖症の方には気の毒だが、西野ジャパンにいいゲームをしてもらって、ピッチにのみ集中するほかない。

まるでスキーのジャンプ台を彷彿させる急勾配だ

試合後の乾杯会場の選択肢も豊富だ。観光通りであるヴァイネラ通りには多くの飲食店が集まるが、特にオススメなのはイゼット川を超えたあたりのエリアだ。

クラフトビール「Grottbae」、ジョージア料理の名店「Hmeli-Suneli」、カフェテリア方式の地元料理「Fabrika Kukhnya」、本格ステーキハウス「Bukowski Grill」など幅広く、欧州の味を楽しめる。

地元料理「Fabrika Kukhnya」内観
名物のロシアの伝統的な餃子「ペリメニ」(109₽)

いよいよ運命の一戦だ。再び、祝杯を上げさせてくれ。頼むぜ、ニッポン!