日本vs.セネガル戦が行われるセントラル・スタジアム。両サイドに急勾配の仮説スタンドが設営されている(写真撮影はすべて竹田聡一郎)

W杯日本代表第2戦の舞台で、ロシア人に「アァ!?」と言われて…

放浪系ライターのロシアレポート第3弾
初戦、コロンビア相手に金星を上げた西野ジャパンだが、2戦目でもこの波に乗っていきたいところだ。そのセネガル戦の舞台となる街はウラル山脈の麓の都市・エカテリンブルグだ。ビールをぐびぐび鯨飲しつつ、ロシアのW杯開催都市を流浪している竹田氏によれば、日本代表が運命の一戦を戦うスタジアムは荘厳かつ華麗なのだが、どうやらそのスタンドに問題があるようで……。
(通貨₽はすべてルーブル=1₽=1.8円/2018年6月現在)

英語はあまり通じないけど、ロシア人は基本的に親切


ロシアを旅して1週間が経ち、徐々に色々なことがわかってきた。

まず、英語を解する人が少ない。

空港スタッフや星をいくつも持っているホテルのフロント、高級レストランのスタッフなどはさすがに話せるが、それでも業務に必要な最低限の語彙といった印象だ。

 

タクシー運転手やスーパーマーケットのレジ、ファストフードの店員、W杯ボランティアスタッフの多くは、英語で話しかけると苦笑いを浮かべてしまうことがほとんどだ。地名やホテル名など、基本的なロシア語はメモしておいたほうが旅はスムーズに進行する。

ヴィソツキー展望台からスタジアム方面

とはいえ、英語の普及率には関係なくロシア人は基本的に親切だ。4年前のホスト国であるブラジル人ほど積極的にこちらに関わってくる感じではないが、聞かれたことには丁寧に対応してくれる。

ただ、慣れるまでに時間がかかるのは、彼らが発する「アァ!?」である。

これはおそらく英語でいう「パードン?」なのだが、さっきまでたどたどしくも一生懸命、拙い英語でコミュニケーションを諮ろうとしてくれていたカフェ店員の美少女が、聞き取れないセリフやわからない単語が出てくるといきなり「アァ!?」と薄桃色の可憐な唇をひしゃげて聞き直してくる。舌打ちが混ざることもあるが、これもロシア人、悪気があるわけでは決してないらしい。にわかには信じられないが、相槌のような感覚だそうだ。

しかし、女の子ならまだいいが、いかにも「セルゲイ」といった見てくれの屈強なおっさんに「アァ!?」とやられ、舌打ちまでもらうと心が折れるが、これは慣れるしかない。日本のサポーターも「アァ!?」に臆さずに自分たちのサッカー旅を貫いてほしい。

もうひとつ注意すべきはwi-fiだ。今やどこへ行っても飛んでいる公共wi-fiだが、ロシアのそれは携帯番号が必要な場合がほとんどだ。空港などのものは番号を打ち込んで規約に同意すれば繋がるものもある(エカテリンブルグ空港はそうだった)が、モスクワのドモジェドヴォ、シェレメチエヴォ両ハブ空港は、自分の携帯番号(日本の番号でも可)を打ち込んでから携帯に届くショートメールに記された4~6桁のコードを入手しないといけない。

街中のレストランやカフェなどのwi-fiもこのコードが必要なケースが多く、詳細はよくわからないが、日本の携帯業者とロシアの事業者が提携していない場合などはショートメール自体も届かないことも少なくない。

しかし、そこは前述のような本当は優しいロシア人に助けてもらった。「wifiにつなぎたいけど、この国の携帯を持ってないんだ」と切り出すと、「俺の(私の)携帯でコードを取得してあげるよ」と、この1週間で6人にお世話になった。(※ただ、このあたりはあくまで自己責任です)

wi-fiに捕捉して言えば、ロシアはLINEが繋がらないことも多い。「ネットワーク問題でログインに失敗しました」とメッセージが出ることがほとんどだ。現地の連絡、安否確認などでラインを活用している方はBプランも用意していたほうが賢明かもしれない。