間もなく、中国が3千万人の「余った男たち」で埋め尽くされる

「一人っ子政策」の恐ろしい副作用
近藤 大介 プロフィール

『旅かえる』に無我夢中

「空巣青年」の間で、2017年暮れから大ヒットしているスマホゲームがある。

タイトルは、『旅行青蛙』。

名古屋のゲームメーカー「ヒットポイント」が開発し、2017年11月にリリースしたスマホ向けアプリ『旅かえる』のことだ。

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この日本発のゲームが、中国語版も出ていないのに、2018年1月以降、中国の無料スマホアプリ市場で、ぶっちぎりのトップを走り続けた。

ダウンロード数は、2018年2月に1000万人を超え、4月にはアリババが中国版の版権を取得した。

『旅かえる』は、極めてシンプルなゲームだ。

まずカエルに旅の準備をさせるところから始める。

準備が済むと、カエルに日本を旅行させる。するとカエルが、日本各地を旅した写真を撮って、みやげを持ってくるというものだ。

いわゆる放置型シミュレーションゲームだが、「空巣青年」たちは春節期間中、日本語も分からないのに自宅に引きこもって『旅行青蛙』に夢中になったのである。

最近の中国では、「空巣青年」たちの消費のことを指す「孤独経済」という新語まで生まれている。

 

ともあれ、中国民政部発行の『2016年社会サービス発展統計公報』によれば、2016年の結婚登記者数は1142万8000組で、前年比6・7%減だった。これで3年連続の減少で、3年で16%も減少したことになる。

「剰男」たちの苦悩は続く──。

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