間もなく、中国が3千万人の「余った男たち」で埋め尽くされる

「一人っ子政策」の恐ろしい副作用
近藤 大介 プロフィール

アフリカ女性を妻に

中国の農村部では、すでに国際結婚ラッシュが始まっている。

「中国版グーグル」の検索サイトのバイドゥ(百度)で、中国農村部の外国人妻の写真を検索すると、1万2192枚もヒットした。

特に、ケニア人女性、タンザニア人女性など、農村の中国人男性がアフリカ人女性と結婚するケースが急増していることが分かる。

確かに、アフリカ大陸には中国人が約100万人も居住しており、「チャイナフリカ」という言葉もあるほどだ。

2009年以降、中国は一貫して、アフリカ大陸最大の貿易相手国である。そのような中国とアフリカの蜜月関係が続く限り、今後、中国人とアフリカ人との結婚は増えていくだろう。

『広州日報』(2013年9月17日付)は、タンザニア発で、次のように報じている。

タイトルは、「アフリカ人女性が最も憧れるのは中国人男性 3人生んでも大丈夫」。

〈いまや多くの中国人が、アフリカでゴールド・ハンターとなっている。そんな中で、現地に定住して、アフリカ人女性との家庭を営む人々がいる。

もしくは中国人女性が、アフリカ人男性の猛アタックを受けて、嫁ぐケースもある。

「アフリカ美人」を娶った中国人ゴールド・ハンターたちの言によれば、アフリカ人女性が最も結婚したがっているのが、中国人男性なのだという〉

将来は「アフリカ系中国人」という人々も、普通に目にするようになるかもしれない。

 

同性愛大国への道

近未来の中国で起こるであろう二つめの現象は、男性の同性愛者の増加である。

中国人男性の同性愛の歴史は古い。

前漢の第13代皇帝・哀帝(紀元前25年~紀元前1年)は、董賢という美少年を愛玩し、毎晩一緒に寝ていた。哀帝が若くして急死すると、董賢も後を追って自殺した(『漢書・佞幸伝』)。

中国映画として初めて、カンヌ映画祭でパルムドールを受賞した陳凱歌監督の『さらば、わが愛 覇王別姫』(1993年)も、20世紀の京劇界を巡る同性愛の世界がテーマだった。

2010年頃の北京にも、私の知人で二人、同性愛者の男性がいた。

一人は新進気鋭の作家で、もう一人はジャーナリストだった。どちらも最初は隠していたが、親しくなると、自分はゲイであると告白した。

ジャーナリストの青年は、朝陽区の工人体育場(国立競技場)近くにある行きつけのゲイバーに案内してくれた。

彼は、「人民解放軍の若い兵士たちの中には、大量の同性愛者がいる」と話していた。

そのゲイバーの薄暗い店内で、蠢いている若い男性たちを目の当たりにしていると、これからの中国が「同性愛大国」になる予感がした。