田原総一朗がアダルトVRの世界を初体験!

高齢者の性を巡る旅②
田原 総一朗 プロフィール

SODの歴史

もちろん、SODというのはアダルトビデオを作る会社であった。高橋氏は過去に雑誌の記事でこう語っている。

<アダルトビデオの世界に飛び込んで、最初はマズイと思ったよね。ようするに射精を手伝う映像でしょ。ちんちん(本能)で判断されるわけだから、難しい。とにかく、理屈抜きで『抜ける作品』でないと見向きもされない。で、『全裸シリーズ』。全裸の女がスポーツをしたり、引っ越しをしたりするビデオ。他のメーカーと同じ土俵に上がって、同じセックスを見せても勝てないから。

それが当たった。『こんなもの、絶対に売れない』と誰もが言っていた。だから逆張り。リスクも大きいけど、先駆者である分、成功すればハイリターンになる>

 

さらにこうも語っていた。

<90年代前半までのAV界は、女優たちを半ば強姦するかのように、彼女たちがやりたくないことを無理にやらせていた。極端な話、スカウトマンに騙されて出演してた子が少なくなかったはずですよ。

だけど、ここ15年で女優の意識がガラッと変わって、自分の意思でAVに出る子が圧倒的多数になりました。ぶっかけや全裸、マジックミラー、痴漢なんてシリーズに、彼女たちは嬉々として出演してくれるんです。

それに、昔の女優は、いい女ほどNG事項が多かった。セックスだってほとんど疑似でした。でも、いまはいい女がSMからアナル、ごっくん、放尿と何でもやります。これはエンドユーザーにとって、とっても喜ばしい現象じゃないでしょうか。

SOD設立当初、AV村は日本ビデオ倫理協会(ビデ倫)って悪代官が仕切っていましてね。こいつらにとって都合のよいことばかりが罷り通り、エンドユーザーのメリットなんか、ちっとも考えられなかったんですよ。アンダーヘアにまでモザイクをかけたのは、他ならぬビデ倫ですからね。

だから僕は、ビデ倫潰しに全力を傾けたんです。SODは、レンタル主体だったAVにセルという新しくて巨大な販路を作り、1本1万数千円したソフトを2980円で販売して価格破壊を起こしました。SODが主導して、新たな業界団体「コンテンツ・ソフト協同組合(旧メディア倫理協会)を結成し、最終的にはビデ倫を飲み込む形で業界団体を収束させました>

SODは年間売上高が90億円となり、社員も100人を超えた。ところが高橋氏は、2005年に、農業界のドン・キホーテになると宣言して、SODの経営から身を引いたのである。

一通りSODについての歴史をみたことで、ここで、VR作品についての話に戻ることにしよう。