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松屋銀座紳士服シニアバイヤーが教える「真夏の汗ジミ&ニオイ」対策

「高機能ワイシャツ」は意外と臭う!?

高温多湿の日本の夏は、ビジネスマンにとって最もつらい季節。クールビズとはいっても、女性のようにノースリーブやサンダルで涼しい格好ができるわけでもなく、なんとか涼しくしたいと高機能ワイシャツや冷感下着を着てしのいでいる。

その高機能ワイシャツが実は要注意アイテムだということをご存じだろうか? 選び方を間違えると、あなたを“クサい”男にしてしまい、満員電車の中で周りから敬遠されることにーー。

高機能ワイシャツに潜むニオイの原因を、『ビジネスマン「身だしなみ」向上委員会』の著者である松屋銀座紳士服シニアバイヤーの宮崎俊一さんにうかがった。

ポリエステルはワイシャツ向きの繊維ではない

「サラッと快適」「アイロン不要」「早く乾く」「シワにならない」などの謳い文句で巷に多く出回っている高機能ワイシャツ、本当に快適なのだろうか?

「高機能ワイシャツは汗をかくとベタベタするし臭うと言われた、とおっしゃるお客様がいらっしゃいます。

いわゆる“高機能シャツ”と言われているワイシャツは、そのほとんどが素材にポリエステルを使用しています。ポリエステル素材には、水分を外へ放出する働きがあり、このポンプ効果が通気性と速乾性に優れているといわれる理由です。

 

ここでポイントになるのは、ポリエステルの繊維には、水分を吸収する機能はないということ。つまり、外側に出た汗を振り払ったり、吸い取ったりしなければ、汗はそのままになる、ということです。

サッカーのユニフォームなどにポリエステルが使われるのは、激しいい動きで汗が外へふり払われるから。ワイシャツを着て、あんなに激しく動く人はいませんから、汗がシャツの中にこもったままになり、肌に残って雑菌が繁殖し、臭いの原因になります。

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体臭が気になる人は、ポリエステルのワイシャツをやめるだけで、だいぶん改善されると思います。コットンが入っているものでも、ポリエステルメインであれば同じなので、コットン100%のものを選ぶようにしてください。

素材選びを間違うと、通気性・速乾性が高くても、実は汗を吸わず最悪の状態になります。ポリエステルの下着に、ポリエステルのワイシャツ、そしてポリエステルの裏地のついたスーツという組み合わせは最悪です。

ビジネスシーンにおいて、値段が安いということ以外は、ポリエステル素材を選ぶ理由はありません。そもそも、ポリエステルはワイシャツ向きの繊維ではないのです」

では、具体的にどんなワイシャツを選べばいいのか? それについては宮崎氏の著書『ビジネスマン「身だしなみ」向上委員会』で紹介している。