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今夜、西野ジャパンが突くべきコロンビア代表の「弱点」が分かった

厄介だが、盤石ではない

コロンビアを丸裸にしよう

ロシアワールドカップ、日本の懸案は「初戦、コロンビア」。その結果が大会を左右する。グループリーグはたった3試合で、初戦で負けた場合、突破はかなり苦しくなるからだ。

引き分けるだけでも、かなりの難関である。「勝利の可能性を探る」。率直に言うと、サッカーの専門的立場にいる人が聞けば、「無理でしょ」と眉をひそめるだろう。

FIFAランキングは、日本が61位、コロンビアが16位。数字にすると、差が明白になる(コロンビアにしてみれば、日本が122位のタイと対戦する格差に近いか)。

以前から「日本代表は南米代表が苦手」という見方もあって、事実、過去の対戦成績も分が悪い。

なにより、今回のコロンビアの面子は錚々たるものだ。

ハメス・ロドリゲス(バイエルン・ミュンヘン)は世界のスーパースターの一人。他にも、ファン・ギジェルモ・クアドラード(ユベントス)、ラダメル・ファルカオ(ASモナコ)、ダビンソン・サンチェス(トッテナム)、ジェリー・ミナ(FCバルセロナ)、クリスティアン・サパタ(ACミラン)、ダビド・オスピナ(アーセナル)など、欧州ビッグクラブ所属の選手が並ぶ。

しかし、相手を必要以上に大きく見積もってはいないだろうか。

 

コロンビアは昨年11月に韓国、今年3月にオーストラリアとアジア勢とテストマッチを戦っているが、1分1敗(韓国に2−1で敗れ、オーストラリアとは0−0)と勝てていない。今年6月のエジプト戦もスコアレスドローだった。

一発勝負では、FIFAランキングなど簡単にひっくり返る。そして、クアドラード、ミナ、サパタ、オスピナはいずれも今シーズン、所属クラブでレギュラーではない。

「ゴールが生まれないと、それによって消耗が浮き出て、プレーに自信を欠くこともある。ただ、今はディテールをフィットさせているところ。心配はしていない」

エジプト戦を無得点で終えた後のホセ・ペケルマン監督のコメントである。

その実状を見極めるべきだろう。分析によってコロンビアを丸裸にし、その弱点を突くことができれば——勝ちを拾うことも能う。

厄介だが、盤石ではない

アルゼンチン出身の名将ペケルマンは、コロンビアを率いて2度目のW杯となる。前回は開催国ブラジルに敗れたが、ベスト8に進出。若手抜擢に定評のある指揮官だけに、ミナ、サンチェス、ジェフェルソン・レルマなど20代前半の選手の台頭で、底上げにも成功している。

とりわけ、トッテナムで試合経験を重ねるサンチェスは、守備の柱となっている。日本は前回大会でコロンビアに手も足も出ずに敗れているが、今回はそれ以上の強さだろう。

エースはハメスだ。レアル・マドリーでは鳴かず飛ばずでも、今シーズンは移籍したバイエルンでブンデスリーガ優勝、チャンピオンズリーグ準決勝進出に貢献し、再び株を上げた。

キープ力が高く、視野が広く、プレーアイデアを豊富に持っている。左足のキックは世界トップレベルで、アシストだけでなく、ゴールも多い。前回大会では後半から出場し、日本の息の根を止めた。

そのハメスのパスをゴールにつなげるストライカーも、コロンビアは擁している。前回大会をケガで棒に振っているファルカオだ。今シーズンはフランスリーグで、26試合出場18得点のハイアベレージ。絶対的な点取り屋が、今大会に捲土重来を期す。

ラダメル・ファルカオ(Photo by gettyimages)

今年3月にコロンビアは敵地でフランスと戦っているが、この二人の活躍で2−3という撃ち合いを制し、快勝を収めている。

チーム全体で、日本が苦手とするコンタクトプレーを得意とする選手が多いのも特徴だろう。フィジカル能力が高く、骨格に恵まれ、いわゆるデュエル(1対1の球際)で強さを発揮する。

例えばサイドアタッカーのクアドラードは腰の入った高速ドリブルで、ディフェンスを悩ませる。ボランチのカルロス・サンチェスは反則ぎりぎりのチャージを辞さず、DESTRUCTOR(駆逐艦)の異名をとる。

コロンビアが相当に厄介なチームであることは間違いない。

とは言え、盤石ではなさそうなのだ。