観戦前に必読! データで楽しむサッカーW杯日本代表トリビア

中田英の最多出場試合記録を破れるか?
戸塚 啓

W杯日本代表歴代最年長メンバーとなった川島

年齢にも触れておこう。

日本人最年少のW杯プレーヤーは、1998年大会の小野だ。高卒1年目のルーキーだった彼は、18歳でW杯のピッチに足を踏み入れた。 

ロシアW杯のメンバーでは、23歳の植田直通が最年少だ。20年前に作られた小野の記録は、今回も破られそうもない。

 

日本サッカーの長い歴史のなかでも、小野はトップクラスのタレントと言っていい。しかし、彼に続く10代のW杯プレーヤーが出現していないのは、世界的に選手寿命が長くなっていることと無関係でない。

1998年フランス大会のジャマイカ戦の小野。10代でW杯のピッチに立った唯一の日本代表選手だ

ケガの予防や対処法などが進歩したことにより、30歳を過ぎても第一線で活躍する選手が飛躍的に増えている。ロシアW杯の代表でも、35歳の川島、34歳の長谷部、32歳の岡崎、東口順昭、31歳の長友、本田、槙野智章、30歳の乾貴士と、ベテランと呼ばれる年齢の選手が多い。本田は6月13日に32歳になる。チームの平均年齢は4年前より1.4歳高い「28.3歳」だ。経験と実績が重視された一方で、世代交代は見送られた。

川島は国内最年長のW杯プレーヤーとなる。過去のW杯では2002年の中山、2010年の川口と楢﨑、2014年の遠藤の34歳が最年長だった。

川島は、日本人最年長のW杯メンバーとなったが、はたして最年長プレーヤーとなれるか(photo by gettyimages)

ロシアW杯のメンバーは、35歳の川島を最年長に23歳の植田まで、4つの世代で構成されている(※)。チームの年齢バランスは、ベスト16入りした2010年大会に近い。

海外でプレーする選手はほぼ漏れなく、所属クラブでコンスタントに出場機会をつかんでいた。ケガでメンバー入りを危ぶまれた岡崎と香川も、クラブで冷遇されていたわけではない。

誰もが名前を知っている世界的なビッグクラブでレギュラーポジションをつかんでいる選手はいないから、日本がW杯の出場国のなかで抜きん出た経験を持っているわけではない。それでも、過去5大会に比べて見劣りしないメンバーが揃っていることは確かだ。

もちろん、対戦相手との相対評価で日本が上回っているわけではないことも、また事実なのだが。

※ 日本の男子サッカーでは、23歳以下の選手が出場する五輪を世代の区切りとする考え方が一般的だ。今回のチームは、2004年のアテネ、2008年の北京、2012年のロンドン、2016年のリオの各五輪に出場した(または出場資格のあった)選手たちで構成されている。