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自宅を担保にカネを借りる…「老後資金が不安な人」へのある選択肢

こうすれば 生きていけます

老後に必要なおカネは3000万円以上ともいわれる。年金だけでは足りないし、生活を切りつめるにも限界があるだろう――そんな悩みを解決する画期的な方法がいま注目を浴びている。

とにかく老後が不安

「私は60歳を目前にして病気を抱え、長年勤めてきた銀行を退職しました。そこで死生観も大きく変わったんです。おカネは生きているうちに使わないと意味がない、とね。

自宅はあったのですが、年金だけでは楽しい老後を過ごすには足らず、そうしたなかで出会ったのがリバースモーゲージでした。自宅という自分の作り上げた財産を計画的に処分し、より充実した老後のためにおカネを使えるのです。

私の融資可能額は5000万円なのですが、月々20万円を振り込んでもらっています。

これをすべて生活費に充てるわけではありません。私は今年83歳になりますが、まだまだ長い老後のために一部を貯金に回すことだってあるのです。

それとは別に、現役時代は想像もしませんでしたが、妻との10日間の船旅といった趣味にも使っています。日々家に閉じこもっているのと違って、旅行で心を満たすことができ、有意義な人生を送れていると実感しています」(元銀行員で高齢者問題研究家の中谷庄一氏)

 

年金生活がはじまったが、病気など予期せぬ出費に襲われ、手持ちの資金が予想以上の速さで減っていくのは想像に難くない。このままでは、生活を切りつめても、長生きしたら途中でカネが底をついてしまうのではないか――。

2015年に政府が行った調査によると、65歳以上の夫婦世帯の87.2%は持ち家で、ほとんどの家庭で住宅が最大の資産になっているといえる。

一方、少子高齢化の影響もあり年金の受給額は増えず、厚生年金や退職金のない自営業の人のなかには、手元に現金がなく、老後に生活していくだけの資金に不安を抱えているという場合も多いだろう。