1日1分で本当に血圧が下がる、驚きの「降圧体操」 

薬を飲む前に、まずはこれを試すべし
加藤 雅俊 プロフィール

どこからが高血圧?

みなさんは、どれくらいの数値からが高血圧だと思っていますか? 上が130mmHgを超えたらと高血圧、と言う方もいらっしゃいますが、本当にそうなのでしょうか?

日本高血圧学会が定める「高血圧治療ガイドライン」によると、上が130〜139mmHgまたは下が85〜89mmHgで「正常高値血圧」とみなされます。「正常高値血圧」とは、高血圧予備軍ということ。

この値より上、つまり上の血圧が140または下の血圧が90を超えると高血圧とみなされ、「下げないと危ないですよ」と薬を処方される、ということです。

この140または90以上という数値がどのようにして設定されたのか、ご存知でしょうか? 実を言うと、日本で高血圧の設定値がこれほど低く定められるようになったのは、2000年から。比較的最近のことなのです。

基準値はもっと緩くていい

かつての高血圧設定値は今ほど低くはありませんでした。

1960年代後半に日本の医学部で最も広く使われていた『内科診断学』という教科書では、最高血圧は「年齢+90」という算式が用いられていたのです。

つまり、今60歳の人なら「60+90」という計算になり、上の血圧が150以下なら正常とみなされていた、ということ。70歳なら160以下、80歳なら170までは心配する必要はないとされていたのです。

 

ところが1999年にWHO(世界保健機構)とISH(国際高血圧学会)が「140/90以上は高血圧」と定義すると、日本高血圧学会もこれにならい、2000年に「140/90以上」を高血圧とし、目標数値を「130/85未満」にまで引き下げたのです。これにより、日本の高血圧患者は激増しました。

しかしその後、やみくもに血圧を下げることが必ずしも良いわけではない、というデータが出てきたこともあり、後期高齢者の降圧目標は「150/90以下」に引き上げられています。

こういった経緯を知ると、そもそも「果たして自分は本当高血圧なのだろうか?」という疑問が沸いてくることでしょう。

年齢とともにジワジワ血圧が上がってきていて、かつ最高血圧が「年齢+90」以内におさまっているならとくに心配する必要はありません。

もし「年齢+90」を超えたとしても、急激に上がったわけではなく、しびれや息苦しさなどの異変がない場合は、すぐに「薬で下げよう」とするのではなく、まずは降圧体操をおこなってみましょう。大抵の人は、それで血圧が下がるはずです。