孫正義「就活生よ、君たちはどう生きるか」感動のスピーチを公開

「僕の人生を変えた1枚の写真」
マネー現代編集部 プロフィール

地位も金も名誉もいらない

初めて僕の言葉を信じてお客さんになってくれた大切な恩人がいるわけです。彼らはある意味、家族以上に大事な人かもしれない。あの人たちの笑顔もやっぱり見たい。

それだけで良いのかというと、あの人たちは会社を代表して付き合ってくれたわけで、その後ろには50人、100人、1000人の社員がいる。本当はその人たちの笑顔も見たいな。

 

けっこう僕は欲張りなんですね。

そう思ってみると、本当はそのお客さんだけではなくて、地球の裏側にいて一度も会ったことがないような、リンゴをかじりながら泥だらけになって遊んでいるニコッと笑う女の子のイメージも湧きました。

誰に感謝したら良いかわからない、ソフトバンクの名前すら知らない、でもニコッと笑って感謝してくれる女の子。そんなイメージを描くと、もう地位も、金も、名誉も何もいらないと思えた。

その女の子の笑顔を想像すると鳥肌が立ちましたね。それなら俺は生きてみたいと思ったわけですね。つまり、建前を抜いて、本音で最終的に思ったのは笑顔だった。人々の笑顔のために人生を捧げたい。

病室のベッドの上で真剣にそう思ったんです。生きる希望が、生きる欲望が湧いてきた。

そしたら、不思議なことに生き返っちゃったんですね。生き返ったら俺はとことん仕事をするぞと言っていました。もし幸運にも5年じゃなくて、もっと長く生きられたなら、俺はとことん仕事をして、人々の笑顔のため、そのためにやるぞと思いました。

情報革命はお金のためではないです。地位や名誉のためでもないです。人々の笑顔のために人生を捧げたいと、心の底から思うようになったんです。

この日、孫氏は予定時間の2時間を超えてなお、「ごめんなさい。もう少しいいですか?」と語り続けた。その言葉は「未来の日本を背負う人材」に、どう響いただろうか。

続きは、第2回(孫正義が初めて明かす「僕は経営の修羅場をこうして生き延びてきた」)をご覧ください。