抗うつ剤の減薬には「SNS断ち」がよく効く

私的「減薬・断薬」放浪記【4】
上原 善広 プロフィール

現時点で減薬に2年以上費やしている

以前まではツイッターやブログは、物書きという職業柄、宣伝と割り切ってここ10年ほど続けてきたが、私の場合はツイッターのような短文でも、ひどいときは2時間ほど考え込んでしまう。そうなるとブログは更新が1ヵ月に一度程度になってしまい、何とか更新しないと、とさらに気に病んでしまうことになっていた。

photo by iStock

私は文章を書くことで生活しているに、宣伝とはいえ無料でやっているSNSが四六時中、気になって仕方ない状況というのは本末転倒で、本業に差し支えが出てきていた。私の仕事はこうした記事や、本を書くことにあるのだから、仕事に専念することを優先することにして、ウェブは最小限の情報収集の場にすることにした。一切止めることには多少の勇気がいったが、ちょうどベンゾ系を半分に減らしていたときだったので、精神衛生上、とても有効だったと思う。

私は減薬したり、また量を戻りしたりを繰り返しながら少しずつ減薬していったのだが、ベンゾ系を半分にするだけでもトータルで1年3ヵ月ほどかかってしまった。

 

それ以前に、その他の精神薬を断薬して禁断症状が緩むのには8ヵ月ほどかかっているから、現時点で減薬に2年以上費やしていることになる。これだけ強くて危険な薬を、それまで7年間も飲んでいたのだから仕方ない。正直いって、抗不安薬のデパスを切れる確信はまだもてなかったが、少なくとも睡眠薬のハルシオンなしで眠れる自信がでてきた。

意欲が出てきた私は、自分がいま取り組んでいる減薬・断薬について、最前線にいる専門家の元を訪ねて話を聞くことにした。次回からは、訪ね歩いた減薬・断薬の専門家の話やアドバイスを紹介したい。

〈次回に続く〉

「金さえあれば差別なんてされへんのや! 」 大阪・更池に生まれ育ち、己の才覚だけを信じ、 食肉業で伸し上がった「父」の怒涛の人生。