抗うつ剤の減薬には「SNS断ち」がよく効く

私的「減薬・断薬」放浪記【4】
上原 善広 プロフィール

生活環境の食事の見直しも大事

また薬を減らすだけでなく、できれば生活環境も変えていかなければならない。運動は必須だが、今春まで運動はあまりできなかった。しかし途中で中断してしまっても、運動はとにかく少しずつでもいいから、何度でも再開することが肝要だ。

最近の研究では、うつのときに運動してもあまり効果がないことがわかってきたという。うつのときに薬に頼るのは最後であり、とにかくまずは休むことが重要なのだ。そして元気になってきたら、ごく軽い運動(20分程度の散歩でも良い)を始めるようにするのが良いようだ。

さらに食事の見直しも大事だ。とくに私は食生活が乱れがちで外食好きだから、添加物など有害なものもかなり身体に取り込んでいる。それを自分のできる範囲でいいから変えるようにして、身体に良いものを取り入れるようにした。

といっても、特別なものではない。

よく言われるように、生野菜をよくとり、炭水化物を減らして蛋白質中心の食事にする。炭水化物をとるときも、家ではできるだけ玄米や雑穀を利用した。私の場合は糖尿が出ていたので、これは身体にとっても重要なことだった。

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私はとくに甘党ではなかったが、現代社会は糖分を必要以上にとってしまいがちなので、砂糖や炭水化物を少し減らすだけでも快調になる。また流行りの腸内環境を整えることも、脳内の活動に良いことがわかってきている。

これらの中で、自分でできることを少し取り入れるだけでも、長い目で見れば随分と違ってくる。

ただし、こうした健康法には流行りすたりがあるので、あまり熱心になって右往左往しない方が良い。いまある健康法も、10年たてばまったく逆のことが言われたりすることがままあるからだ。

大切なのは自分で書籍はもちろん、ネットでもいいから情報収集し、その中で何が本質なのかを見極められるよう、いつも努めることだ。その中から、自分に合うことを実践すれば良い。

 

また減薬を進める中で、精神薬や睡眠薬に頼るようになってしまった経緯や、生活環境も考え直した方が良い。例えば仕事や家族関係がきっかけで薬を飲み始めたのなら、それを減薬中だけでも、できるだけ改善した方が良い。どうしても改善できない問題なら、短期間だけ無視するなり、減薬中のときはできるだけ考えないようにしたりして、ストレスをコントロールすることも大切だ。

私の場合は、今年一月くらいからSNS関係をすべて止めることにした。田島医師から「私の患者さんの中にもツイッターがどうしても気になるという人がいたので、止めるようにアドバイスしたのですが、止めるととても良くなりましたよ」という話を聞いていたからだ。