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サッカー日本代表は、W杯本番でも「3バック」を採用すべきか否か

日本人には向いていないのかもしれない

ロシアW杯で通用するのか

5月31日、サッカー日本代表の西野朗監督は、ロシアワールドカップに挑む23人の代表メンバーを発表している。帯同していた26人から、井手口陽介、三竿健斗、浅野拓磨の3人が外れることになった。

いわゆる「サプライズ招集」はなかった。少し意外だったのは、2人もボランチを外したことで、長谷部誠がリベロに入ったときは手薄になる点かも知れない。

はたして、この23人で日本は大会を勝ち抜けるのか?

グループリーグを勝ち上がる一つの条件は、コロンビア、セネガル、ポーランドを相手に勝ち点4(1勝1分1敗)を稼ぐことにある。率直に言って、道のりはかなり険しい。ベストの戦いの形を見つけられなくては——。

 

ガーナ戦をポジティブに振り返ると…

5月30日、日産スタジアム。西野ジャパンの初陣は、アフリカのガーナを相手に0−2で敗れている。

「狙いができたところもあるし、そうでなかったところもある。そうでなかったところで、(この)結果が出た。勝ってロシアへ、という準備をしてきたが」

試合後の記者会見、西野監督の歯切れは悪かった。試行した3バックは綻びを見せ、相変わらず決定力に欠け、細かいミスも出ている。完敗だった。

しかし、内容はそこまで絶望的だったのか——。検証する価値はある。

3バック(布陣としては3−4−2−1だが、5バックで5−4−1とも言える)で挑んだゲームで、不慣れな点があった点は否めない。過去10年の代表監督、岡田武史、アルベルト・ザッケローニ、ハビエル・アギーレ、ヴァイッド・ハリルホジッチもそれぞれ4バックが基本だった。

ただ今回、目新しいシステムを問題なく運用できた選手もいた。

3バックの中央に入った長谷部誠、右センターバックの吉田麻也、左ウィングバックの長友佑都、シャドーに入った本田圭佑、トップの大迫勇也、他に右ウィングバックの原口元気、酒井高徳も及第点だった。いずれも欧州でのプレー経験が長い海外組で、様々な戦いの舞台で戦ってきた経験が生きている。

序盤は噛み合わない点も多かったが、それぞれがポジションの役割を理解し、戦術を運用していた。

「中盤中央でボールを引き出し、主導権を握って、外にポイントを作って崩す。長友、原口が外でポイントになった。中央でボールを引き出し、主導権を握り、サイドアタックという点で、いい形のトライができた」

西野監督が語ったように、幅を作ってからの攻撃は見るべきものがあった。本田、大迫がラインの間でボールを受けられたのは大きいだろう。長友、原口のワイド攻撃は万力で絞り上げるようだった。

ガーナ戦の長友佑都(Photo by gettyimages)

長友はガーナ戦のベストプレーヤーの一人だろう。ウィングバックとして高い位置をとることで相手を牽制し、リトリートしたときには粘り強く対峙し、連係の中で堅実に守っていた。攻撃でも、遊撃兵のような機動力で敵の脇腹を抉った。ガラタサライでトルコ王者になったばかりで自信も漲り、戦術適応力の高さを見せつけた。