将来、絶望しないために覚えておくべき「介護保険」のこと

「その日」は必ずやってくる…
東田 勉 プロフィール

認知症と看取り(ターミナルケア)に1章を割いた部分もそうです。介護保険制度の本ですが、90代、100代の高齢者が珍しくない現在の日本では、欠かせないテーマであると言えます。

それにしても、「世界一」とは大げさだと思われるかもしれません。しかし、日本の介護保険制度は、いまやアジアの国々ではお手本になっているのです。

韓国では日本風の介護保険制度、韓国名「老人長期療養保険制度」が2008年に開始されました。台湾でも日本風の介護保険制度、台湾名「長期介護サービス法」が2019年から施行される予定です。北欧や西欧では別のタイプの制度がとられていますが、いまや日本の制度は国の枠を超えつつあるのです。

 

そんな日本独自の制度を、国内の類書の中でいちばん役立つように解説しよう、という意気込みで「世界一」というタイトルをつけました。日本の介護保険制度にはまだまだ欠点がありますが、制度を知らなければ介護の入り口で立ち往生してしまいます。

本書を武器に、介護に果敢に立ち向かってほしいものです。

ちなみにもう一つの「介護のしくみ」は、どうすれば介護される人もする人も、快適でいられるかという介護実技に関するしくみです。実技に詳しくなりたい方は、私も制作に携わった『完全図解 新しい介護 全面改訂版』の併読をお勧めします。

しくみを知れば、介護が面白くなります。これらの本が、多くの「介護ファン」を生むことを願ってやみません。

読書人の雑誌「本」2018年6月号より