観測史上初となる、恒星間空間から飛来した天体の発見からわずか数ヵ月後、別の恒星系から飛来した新たな小惑星が、太陽系内に存在することがわかった。
科学者らは5月21日に、この恒星間空間から来た天体が、木星と同じ軌道上を逆向きに公転している小惑星であることを発表した。
研究者チームによれば、「2015 BZ509」と呼ばれるこの小惑星は、太陽系に取り込まれて以来ずっと、太陽の周りを逆方向に公転する軌道上にあったという。直径が約3キロメートルのこの小惑星が太陽系に加わったのは、45億年前に太陽系が形成された後の早い時期だ。
フランスとブラジルの研究チームが発見の根拠とする大規模なコンピューターシミュレーションは、2015 BZ509の公転方向がこれまでずっと逆方向であり、したがってこの小惑星が太陽系の形成時期までさかのぼることを明らかにしている。