駅ではよく、「ばぁば! こっちだよ」と大声で呼んでいる幼児を見かけます。
散歩をしていると、孫らしき子どもから「じぃじもいっしょに遊ぼう!」と言われた白髪交じりの男性が、「チ・ヨ・コ・レ・イ・ト」と片足飛びをして見せているところに出会います。
知らないうちに、いつのまにか祖父母の呼び方は「じぃじ」と「ばぁば」が主流になっていて、テレビCMでも流されるほどになりました。これは全国的な傾向なのでしょうか。
「じぃじ・ばぁばの孫育て」的なタイトルの本は何冊も出版されており、知人は、大きく「じぃじ」とプリントされたTシャツを着て孫の運動会に行った、と喜々として語りました。
もちろん、祖父母をヒロユキさん、ヨシコさんというように名前で呼んだり、おじいちゃん、おばあちゃんと呼ばせている家もあります。どんな呼び方をしようと基本的にその家族の自由であることは言うまでもありません。
しかし、いったいなぜ、おじいちゃん、おばあちゃんという呼び方がここまで廃れてしまったのでしょう。