政局最大のキーマン・二階俊博を直撃「安倍政権のこれからを話そう」

「モリカケ問題」から「総裁選」まで
週刊現代 プロフィール

中・韓は「脅威」ではない

――二階さんは、何度も習近平に会っています。彼は独裁者なんですか?

二階 うーん、私がお会いしたかぎりでは、独裁者と思ったり、圧迫を感じたりといったことはありません。普通の紳士ですよ。

これから日本は、熱心に中国との関係を深めていく努力をすべきですし、その中で自ずからいい関係が生まれてくると思っています。

――中国の存在がどんどん大きくなっていますね。

二階 うん。ですから、大きくなって、こっちが手も足も出ないような状況になったとき、ひれ伏して「仲良くしてくれ」っていうのじゃなくて、いまのうちに、仲良くしていったらいい。

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――二階さんは、中国を脅威だというふうには捉えてらっしゃらない?

二階 脅威とは捉えてないです。これは大変だとか、早く何かをしなきゃいけないっていうことじゃなくて、もっと落ち着いて、中国との外交を展開していくべきです。

――日本人は、中国に対する脅威も感じていますが、一方で、韓国の文在寅大統領に対しても、従軍慰安婦問題への姿勢から、どうも彼は反日じゃないかと捉える向きもあります。文在寅さんにお会いになって、どういう人だと見ていますか?

二階 立派な指導者だと思います。日本は中国・韓国両国との結び付きっていうのは、切っても切れないものです。日本は、この両国とは手をつないでいく以外にないんですよね。必ず理解し合えるというふうに思ってます。

 

――日本では、嫌中や嫌韓の雑誌や書籍がよく売れている。なぜでしょう。

二階 まあ、そんなもんじゃないですか?やっぱり、批判を加えたほうが、「なるほど」と思うんでしょうけどね。

しかし、そこから、何か得られるものがありますか?ないですよね。そんなことで小競り合いの境地へ入ってくよりも、両国が堂々と仲良くやっていくことが大事だと思います。

――6月12日にはトランプ・金正恩会談が予定されます。トランプや習近平、プーチンといった世界のトップと自由に話ができるのは、安倍さん以外にいないんじゃないかという気持ちが、国民の中であるのではないか。

二階 はい。安倍さんに対する期待は大きいわけですし、安倍さん自身が諸外国の首脳と、しょっちゅう話し合いをしていくことが大事です。安倍さんは総理としての経験が長いんですからね。

――内政、外交ともに問題山積ですが、安倍さんを支える二階さんに、これからも目が離せません。

聞き手/田原総一朗(ジャーナリスト)

二階俊博(にかい・としひろ)
自民党幹事長。'39年生まれ。中央大学卒。和歌山県議を経て、'83年衆議院議員初当選。以後、運輸相、経産相などを歴任。'14年より自民党総務会長、'16年より現職
田原総一朗(たはら・そういちろう)
ジャーナリスト。'34年生まれ。早稲田大学卒。岩波映画製作所、東京12チャンネル(現テレビ東京)を経てフリーに転身。活字と放送の世界で精力的に活動

「週刊現代」2018年6月2日号より