政局最大のキーマン・二階俊博を直撃「安倍政権のこれからを話そう」

「モリカケ問題」から「総裁選」まで
週刊現代 プロフィール

安倍の責任は大きい

――もちろん、いまの野党には問題も多いと思う。モリカケが追及の中心になっていますが、今国会でも取り上げられる働き方改革関連法案はおろか、北朝鮮の激動や中国の問題など、国際情勢に野党が熱心だとは思えない。世界の情勢が大きく変わる可能性があるというのに。

二階 うん。

――国民は、「アベノミクスが嫌だ」という野党のグチなんて聞きたくないんです。むしろ、「あなた方がもし政権取ったら、経済政策をどうするんだ」という話が聞きたいのに、野党はまったく対案を出せていない。

二階 そういった政策的な問題は(野党には)確かにありますよね。もうちょっと攻める方法もあると思うんですが、今のところは焦点がうまくかみ合っていないというところですね(笑)。

われわれも残念だと思いますけど、これからもよく野党のご意見も聞いて、慎重な対応をしていきたいと思っています。

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――第2次安倍内閣発足から5年以上経ちました。

二階 そう。経験豊富な総理ですから、内外の期待も大きいと思いますが、(声を大にして)責任も大きいということです。

――その安倍政権について、ひとつお聞きしたい。僕は若いとき、野党になんて全く関心がなかったんです。そんなものより、自民党の主流派と反主流派の論争が面白かった。

二階 はい。もう、それに尽きていました(笑)。

――リアリティがあって、面白かったですね。ところが、選挙制度が小選挙区制になって以降、党内の派閥抗争もなくなり、反主流派も非主流派もなくなった。

いつの間にか、自民党の議員のほとんどが安倍さんのイエスマンになってしまった印象さえあります。これをどう思いますか?

 

二階 安倍さんのイエスマンということではないでしょうけど、昔のようなダイナミックな党内激突が、回避されてしまったのは事実ですね。

それは安倍政権のほうの担当者の皆さんの説明が上手なのか、何かテクニックがあるのか……。やはりもっと党内論争をしっかりしていけるようにしたほうがいいと思います。

――安倍さんは憲法改正を打ち出しました。現在の自民党案は、9条1項、2項を維持した上で、「9条の2」を新設し、自衛隊を明記するものです。

しかし、9条2項では、日本は戦力を持たない、交戦権を認めないと言っているわけで、矛盾は解決しません。しかし自民党の中では大きな論議も起きていません。これは何故ですか?

二階 今のところ、円満な形で国会運営がなされておりますので、たまたまそう見えるだけでしょう。

大きなテーマに対して、みんながただ黙っておるわけではなくて、やがて、そのことが国会で議論されるときには、自民党内でも議論が起こってくると思います。