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政局最大のキーマン・二階俊博を直撃「安倍政権のこれからを話そう」

「モリカケ問題」から「総裁選」まで

今後、政局がどう動いていくのか? それはこの人物次第、というのは永田町で衆目の一致するところだ。いま彼は、安倍を、世論を、そして世界をどう見ているのか? 田原総一朗氏が、ずばり訊ねた。

野党は気の毒だった

――二階さんは、間もなく自民党幹事長の就任から2年になります。党最大のキーパーソンにして、政局最大のキーマンです。

森友問題にせよ加計問題にせよ、さまざまな疑惑が安倍政権に噴出し、「安倍内閣は信用できない」という空気が国民のあいだで漂っています。

ところが4月末の日経新聞の世論調査では、安倍内閣支持が43%と比較的高水準です。それどころか5月12~13日の共同通信の調査では、支持率が、前回の37%から38.9%へと上昇しました。

二階さん、これをどう考えますか? なぜ安倍政権の支持率が上がっているんだろうか。

二階 うーん。支持率の調査は参考意見として、政治家は心して耳を傾けねばなりませんが、そこですべてがわかるわけではありませんからね……。ただ、安倍さんの国会答弁などを見て、誠実にやっとると考えた方が多いんだろうということでしょう。

そこから安倍さんを、(語気を強めて)引き続いてね、総理として期待するという声があるということ。我々は、しっかり対処しなきゃいけない。

 

――森友問題では、決裁文書の改ざんが明るみに出た。民主主義を標榜する国にとってはあり得ないことです。加計問題では、元首相秘書官の柳瀬唯夫さんが10日、国会に参考人招致され、証言しました。

しかし、柳瀬さんが納得いく説明をしたとは誰も思っていない。世論調査の話に戻りますが、柳瀬さんの証言に「納得できない」が75.5%で、「納得できる」は14.7%しかない。

国民のほとんどが、彼は嘘をついていると思っている。その柳瀬さんを安倍さんは擁護しているわけですが、にもかかわらず支持率が上がるというのは解せません。

二階 繰り返しになりますが、支持率は大いに参考にさせていただきますが、それだけで判断するというんではなくて、もっといろんな大局から考えていかねばならない。

――野党は国会の審議を拒否してきましたが、8日になって審議に復帰しました。ところが野党が自民党に求めているものは、何一つかなえられていません。

柳瀬さんの証人喚問、麻生太郎さんの財務相辞任、それから安倍夫人の証人喚問……。それなのに審議復帰せざるをえなくなったのは、野党が自信を失っているからだと思うんです。

二階 連休で国会に空白期間が生じてしまったことは、野党が攻める上では、気の毒でしたね。そこは申し訳なかったんです。ただ、審議している範囲のことでは新たな問題点も出てこないし、今のところは落ち着いていますよね。

野党からのご指摘については、自民党としてもしっかり考えていかなきゃいけないと、私は党内では話しているところです。