降圧剤「飲んでる人」「まだの人」食べていいモノがこんなに違う

高血圧 「なってから」生活術②
週刊現代 プロフィール

薬の効きすぎに注意

東京逓信病院院長の平田恭信氏が言う。

「ARBやアルドステロン拮抗薬を飲みながら、カリウムを多く含んだ食材をたくさん摂取すると、体内のカリウムの濃度が高くなりすぎる『高カリウム血症』を発症する可能性があります。

とくに、カリウムを排出する機能を持つ腎臓に問題を抱えている人や、糖尿病の人は注意が必要です」

高カリウム血症は、四肢の痺れや吐き気、筋力低下といった症状が知られているが、不整脈を引き起こし、最悪の場合、死に至ることもある。

さらに利尿剤については、尿酸値を上げてしまう作用がある。利尿剤を服用している最中は、ビールや魚卵などプリン体を含み尿酸値を上げるものは、摂りすぎないほうがいい。

降圧剤がカルシウム拮抗薬(アダラート、ノルバスクなど)の場合、注意すべきは、グレープフルーツとの組み合わせだ。カルシウム拮抗薬とグレープフルーツを、間隔を空けずに摂取すると、血圧が下がりすぎ、めまいやふらつきが起きることがある。

これはグレープフルーツに含まれる「フラノクマリン」という物質の一種が、薬を代謝する働きを弱めてしまい、効果が出すぎるためだ。

では、これらの種類の降圧剤を飲み始めた人は何を食べればいいのか。交感神経の緊張を和らげる「タウリン」を含んだ、タコやイカなど魚介類、血管を修復する作用があるルチンやケルセチンといった「フィトケミカル」を含んだ、ソバやタマネギを積極的に食べるようにしたい。そのことで、じきに薬をやめられるまでに血圧を下げられるかもしれない。

高血圧と付き合いながら生きていくためには、薬と食べ物の関係にとどまらず、酒との付き合い方や食生活についても意識する必要がある。第3部では、改めて、無理をせず血圧を上げない生活術を見ていこう。

「週刊現代」2018年6月2日号より