カメの甲羅はどうやってできるか知っていますか

脊椎動物の異端児だった!?
理化学研究所 プロフィール

脊椎動物のルールを破ったとんでもない動物

脊椎動物には、魚やカエル、トカゲ、鳥、ヒトなど、いろいろな種類がいます。

みなさんの腕と、鳥の翼を比べてみましょう。ヒトの腕と鳥の翼は、かたちや働きが大きくちがいますね。でも、それを構成する骨や、骨と骨のつながり方など、基本的な構造は同じです。

脊椎動物は、体の基本的な構造はみんな同じで、それぞれの生き方に合わせて、かたちを少しずつ変えているだけなのです。

「肩甲骨が肋骨の外側にある」というのも、脊椎動物の基本的な構造です。カメは、そのルールを破ってしまった、とんでもない動物なのです。

【図】いろいろな動物の前足の骨格
  いろいろな動物の前足の骨格。動物によって前足のかたちは大きくちがう。しかし、骨の種類ごとに色分けすると、前足を構成する骨や、骨と骨のつながり方など、基本的な構造は同じであることがわかる

卵の中で体ができていくようすを、いろいろな動物でくわしく調べてみました。カメは体づくりのルールを破ってしまっているくらいだから、甲羅は、とても早いうちにできているのでは? そう思うかもしれません。

ところが、産卵からしばらくの間、甲羅は見当たりません。15日くらいたって、ようやく、甲羅ができてきます。甲羅ができる前のカメは、鳥などのほかの脊椎動物と、とてもかたちが似ていることがわかりました。

カメは、体づくりの途中までは、脊椎動物のルールを守っているのです。

【図】卵の中で体がつくられていくようす