Twitterで晒されました

また、以前と比べて恋愛にLINE、SNSが使われるのも大きく関係しているようだ。別の男性は語る。

「いまの女の子って、LINEのやりとりを全部スクショ(=画面の画像保存)するんですよ。それで女子同士で回すんですよね。それで俺が何を話したかとか全部クラスで漏れてるし。いきなり『あの子についてどう思ってるの?まだ付き合わないの?』って全然関係ないグループの女から言われて最悪でした」

――それは傷つきますよね。

「あと、SNSに載せるやつもいます。バイトの先輩が婚活アプリをやってたんですけど、気になる女性へ送ったメッセージを受け取った女性から『キモすぎて一周回って笑うwww」ってTwitterへ晒されたらしくて。そういうのマジで傷つきますよね。誰へ送るメッセージでも、SNSに公開される前提で送んなきゃいけない。そしたらLINEでガンガン口説くとかありえないですよ」

不用意な発言をすれば、SNSですぐに拡散されうる。読者には小学校のころ、ラブレターが張り出されて顔から火が出る思いをした男性もいたのではないだろうか。それが世界規模で発信されるとなれば、消極的になるのも当たり前だろう。

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受け身すぎる恋愛お作法

問題は20代男性だけではない。仮に女性が肉食化してどんどん男を口説くようになったなら、恋愛も活発になるだろう。しかし女性も圧倒的に受け身なのだ。内閣府の国際比較によれば、日本は「恋愛で気になる相手からアプローチがあったら考える」受け身な比率が最も高い。

女性誌『CanCam』のカップル7,000人を対象とした調査によると、女性が男性を好きになったとき取る行動のトップに並ぶのが「好きっぽい雰囲気を出す」というもの。具体的には「いつも笑顔でいる」「ボディクリームで良い香りになる」など間接的なアピールが多い。

しかし、男性諸君へうかがいたい。これで好意に気づける男性はいるだろうか。20代ではアプローチをする男女が少なく、したとしても分かりにくいのである。これでは恋愛が成り立たない。

これが20代のアプローチだ!

筆者はこれまでに800人以上から人生相談を承った。その経験からも、20代では男女問わず「分かりづらいアプローチ」が増加したと実感している。ここで実際に聞いたアプローチを抜粋し、リストにしてみよう。

<男女問わず20代に多い気になる相手へのアプローチ方法>
・たまに相手のことを見る
・占いや神社へ行く
・ダイエットや筋トレなど自分磨きをする
・グループでご飯に誘う

アラフォー以上の男性なら、これを見て「これがアプローチぃ?」とひっくり返るのではないだろうか。特にいまの40代以上は、押して押して押しまくるアプローチがよしとされてきた。しかしこのリストは決して深窓の令嬢が取る行動ではない。20代男性がごく一般的に取る恋愛の所作である。

それもこれも、あからさまなアプローチをすれば同じコミュニティの仲間に気づかれ、気遣いをさせてしまうからだろう。協調性が高いあまりに「誰かを好き」とすら言いづらくなっている。それが20代男性のリアルと言えそうだ。